伊勢&京都 2014 その22014年04月06日 10時00分




雨が止まない外宮を後にします。

さすがに内宮まで歩ける距離ではありませんので
ここはタクシーにて移動。

タクシー乗り場まで行き、客待ちの1台に乗車。
個人タクシーでした。

気さくな運転手さんでしたので、伊勢の式年遷宮の話も聞けました。
年間1400万人を越えた事、土日になると観光バスが押し寄せて
参道は歩けないほどだそう。初詣の時は、外宮の多賀宮前は
参拝待ちで溢れる程だったとか。
「今日は雨だから、まだ少ないほうだよ」との事。

「今夜は、どこに泊まるの?」と聞かれるので
近鉄で京都に出る話もしました。

内宮の鳥居前の道すがら、25日の天皇陛下の参拝に従い
陛下が乗るお車は早めに伊勢入りしているとか
皇宮警察も事前に入ってくるし、全国から警備が動員される
などのお話しもしてくださいました。

宇治橋前で降ろしてもらい、いざ内宮へ。
風が強くなってきました。いわゆる「春の嵐」です。


宇治橋の鳥居

五十鈴川上の宇治橋も、新しくなっています。
ココでも、折りたたみ傘をシールドの如く構えて進みます。
中には、もう諦めて濡れるがままの参拝客もいたりして。


神苑横の玉砂利を踏みしめながら、奥へ進みます。

外宮とは大きさが違いますから
参拝客が多くても、御神気を感じるほどです。
やっぱり、内宮は違うわ。

一の鳥居が見えて来ました。


ビニールカッパを着ている方もいますが、あれ正解だな。
傘を左手、カメラバッグを背負いながら、右手片手撮影・・・

構図と露出を決めてなんて、うまく行く訳ないですやん。
止まぬ雨の中、欲張り過ぎという事かもしれませんが
OM-Dで悪あがきし続けます。まあ、たまにしか来れませんから。




手水舎ではなく、五十鈴川で、手水を。





二の鳥居を過ぎ、社務所・神楽殿を過ぎれば
いよいよ正宮参拝です。

団体さんと同じ時間帯になったためか
正宮前の階段は、もの凄い人がおります。

撮影は、階段下からのみ。
これより先は、撮影禁止です。






時折風でフワっと開いて見える見帳の向こうには
正宮内に入って特別参拝される方もいました。

我々は、見帳前から。

久々に参拝させて頂きましたが、さすがの内宮。
何を頼む訳でもなく、只ただ参拝できる事を感謝。

参拝を終え、階段したを振り返ると
丁度、団体客が掃けた後。もう一枚だけ撮影。








荒祭宮へ向かいます。




石は「御白石持行事」で、崇敬者が奉献したものでしょうか。


別宮もたくさんありますが
昼も過ぎ、さらに雨は続いているので
宇治橋方面に戻ります。

前回寄り道できなかった、子安神社には寄らせて頂きます。

子安神社(木花開耶姫)とお父さんの大山祇神が並んだ
小さなお社が、内宮の外れに鎮座しておりました。

コノハナさんは、浅間神社系の祭神ですので
私にとっては、産土の神さま。

近くに、なんと早咲きの桜発見。

ここだけM.ZD60mmMacroに交換して
上を見上げて、撮影。雨が・・フードに落ちてくる(´ヘ`;)
(レンズ交換は、カミさんに相当、迷惑を掛けましたorz)

これで、無事、内宮参拝を完了です。


東海ツアーズに付いてくる、クーポン券を
宇治橋前の土産物やさんで交換。
赤福とか地元のお土産と交換できるクーポンです。

春の嵐は、凄さを増しています。
午後に入り、風がさらに強いです。参るなあ。

小腹が減ったので、赤福の経営する「五十鈴茶屋」へ避難。
小さなお庭がある、甘味所です。

クーポンじゃなく、ちゃんと購入して、座敷に上がります。

靴の中もグチャグチャ。靴下が湿っています(´ヘ`;)
さらに、カメラバッグは、ジッパーが防滴なのに
どうやら、生地の縫い目から、浸水した模様。ダメだこりゃ。

粟餅のぜんざいを頂きました。


窓の外の嵐を眺めながら、しばし休憩。




おはらい町を真ん中くらいまで来てしまいました。
隣りの赤福本店で、先ほどのクーポンを交換。

さて、どうすべ。
内宮前に戻っても、結構距離があります。
私は、ココまで来たので「猿田彦神社」まで行きたい。

カミさんを説得して、神社へ向かいます。

伊勢道路まで出てきて、右側にバスターミナルらしきモノを
確認しつつ、左側に少し行った「猿田彦神社」を参拝。

外宮内宮には、おみくじはありませんが
猿田さん(佐瑠女神社もあり)には、おみくじありです。
「方向を指し示す神社」だから、かしら。

猿田彦さんの所も、改修中でした。

さて・・・また近鉄に乗るのは時間があります。
外宮の「せんぐう館」に行きたいのですが
タクシーがつかまるでしょうか?

そういえば、以前、この広い道では、タクシーが拾えなく
苦労したのを思い出しました。うーむ。

猿田彦神社を出て、内宮方面に向かえば
もしかしたら、タクシーが道すがら拾えるかもしれません。


信号を渡り、宇治橋に向かう「伊勢街道」に向かおうとした時
向こうから、信号を左折してくる(こちらから見ると右にまわる)
タクシーが見えました。サッと手を挙げると、来てくれます。

カミさんは、気がつかなかったみたいですが、タクシー確保♪

最近、本当に旅行で雨に祟られます。
行いが悪いのか、神は存在しないのか((;゚Д゚))ガクガクブルブル
バチアタリな事を思いながら、少々疲れてきた次第。
タクシーが拾えて良かった・・・。

傘をようやく折りたたみ、濡れた体で、車内にすべり込みます。


運転手さんに「外宮へお願いします」と告げ、体をタオルで拭きます。

「お客さん、今日はこちらに泊まるの?」そんな事を聞くので
「いや、夕方に、京都に行くんです」と告げると・・・
「ゑ?きょうと?」と驚いた声のあと
「あれ、さっき乗ったん?」という運転手さん((;゚Д゚))))

なんと、外宮→内宮に連れて行ってもらった、タクシーでした!( ´ ▽ ` )ノ

なんたる偶然? いや、これ、おかしいでしょ。

確率論から行っても、何万分の1では?

流しているタクシーはゴマンといますし
呼んだわけでも、車両を見て止めた訳でもありません。
ただ、来たタクシーを拾っただけです。

「猿田彦神社」まで行かなければ、絶対乗る事は無いタクシーです。

時々、凄い事するなあ、と天を仰ぎます。

運転手さんも流石に驚いておりました。
「運転してると、後の席は、顔がみえへんから気がつかんけど
 話を聞いたら、さっきのお客さんと同じだな」てな感じ。


この運転手さんから、伊勢の事情、いろいろ教わりました。

式年遷宮と行っても、まだ残っている12の別宮の遷宮は今やっているとの事。
今年の秋までにすべて新しい御宮に生まれ変わるのです。

「内宮さんのお社も、3月過ぎたら解体してしまうよ」との事。

両方を同時に見られる機会、期間は短いようです。


本当は、瀧原宮とか伊雑宮とかも行きたかったんですよね。
あちらは人も少なくて、良い御宮だそう。

内宮で正宮参拝されていた方の話ですが
崇敬者の中で、参拝を許される方もいる様子ですが、基本的に「正装」だそう。
まあ、神前ですから当たり前の事ですが、だから雨でも着物を着ていたのか。

「御白石持行事」にも参加されているとの事、羨ましいです。

これから行く「せんぐう館」には、外宮の1/1スケールモデルもあるとか。
こちらについても、説明してくださいました。

外宮までの僅かな時間ですが、見えない力の粋な計らいを感じた次第。

外宮で下車し、勾玉池の横にある「せんぐう館」へ。

外宮と同じ大きさの檜の神明造り(横から1/4分のみ)は
檜造りの本気の展示物です。
外宮のための御神宝も展示されています。
(前回見学した、徴古館には内宮の御神宝あり)

精密に作られた、手作りの工芸品の数々。「日本人おそるべし」と思いますね。
これらを越える職人のワザなど、世界中みても無いでしょう。


ということで、外宮ー内宮の弾丸参拝は終了。
雨は止む様子もなく、伊勢市駅に戻ってきました。


チケットは、隣りの宇治山田から購入しておりますが
伊勢市駅から16時過ぎの近鉄・京都行きに乗車します。


京都へ向かうその列車でも・・・隣りは、母子連れ。
もうね、やかましいので、iPhone5sと音楽の世界へ。
疲れてたのか、数分は爆睡した模様。

奈良を抜け、京都へ向けて約2時間。
19時前には、京都駅へ到着。

伊勢丹上の、キューブにあるおばんさい系レストランで
夕食を済ませてから、ホテルへチェックイン。

いやはや、雨に祟られましたが、タクシーには驚きました。
無事、一日目も終わりそうです。

部屋に入り、カメラバッグを開けると、四隅が湿っています。
カメラ・レンズはともかく、これじゃ困るので
ドライヤーで乾かして、明日に備えます。



落ち着いたら、今夜最後の撮影。
ホテルのチャペルのライトアップを、クセ玉で。

京都旅行に、魚眼投入は初めてですね。











ということで、一日目は終了です。

つづきます・・・