オリンポスの女神 〜V+V〜2019年09月28日 23時18分


『しばらく写真、撮ってないな』
そんな事を思いながら、夜の帰宅を急ぐ。

2時間近く掛かる通勤時間・・・。
寄り道もしたくないし、いつもなら真っ直ぐ帰るところだが
ふと、量販店のカメラコーナーに立ち寄る事に。

今日は金曜日。
明日から休みかと思えば、金曜の夜から休みが気がしてくる。
街の景色なんて、意識が変われば、違う風に見えるのだから
不思議なモノだ。

PEN-Fを買ってから、新しいレンズも買ってないし
新しいネタを探しに、という事もないけど、なにかあるかもしれない。

携帯コーナーを通過して、上のフロアに。
夜8時を過ぎた量販店なんて、人影もまばらなものだ。

カメラコーナーの入り口に量販店主催の「大モデル撮影会」とある。
なになに・・・『日本を代表する写真家も参加か・・』 ・・・

以前、個人数名でモデルを撮影しているのを見た事が
あるけど、自分には人物撮影の経験も無いし、縁がないよな。

ふと、その立て看板を食い入る様に見入る、屈強な男性が1人。
柔道着の様な素材の作務衣とも思える上着に袴の様なズボン。
紺とも黒とも見えるその背中には、金色で「瑞光」の文字が輝く。
ふーむ、メーカーさんからの応援かしら?

ちょっと横から覗いてみる。
相変わらず食い入る様に見入る先には、そのアタマで見えなかった
「総勢32名の人気モデルが登場します!」の文字がっ。

大きい袖に両腕をツッこんで、腕を組むように
眉をひそめながら、しかし凝視して、微動だにしない。
し、真剣ぢゃないか。

しかし、その横顔には、たしかに見覚えが。
あっ・・・志熊老師ぢゃなかろうか。

しかし、こんな街中で?
農協の帰りかなにかだろうか?
いや、気がつかない方がいいな・・・
そろりそろりとその場所を離れる。

「むむっ、そこのおぬし」
やべっ、気がつかれた。
「おぬしの好みは、どこ子じゃ?」唐突に聞いてきますの。

「は、はい?」
「この32人の中で、どの子が好みかと聞いておる」
「は、はあ。そうは言っても写真が小さいですよね。
 しかも上の段はちょっと大きいけど、下は小さめだしぃ」

「うーむ確かにそうじゃな。ぷろふぃぃ〜るが書いてないしな」
ポスターには、モデルの写真もあるが、正直美人だかどうだか不明。

「どうじゃ?」
「はい?」
「興味、あるぢゃろ?」少しニヤっとしましたね、今?

「え、まあ」視線をそらす。
「ワシも先ほどから悩んでおる」 ゑ?
「はあ。じゃあ、申し込めば如何でしょうか?」相談されてもですねぇ。

「かれこれ、2時間になるかの(遠い目)。」 暇だなっおっさんっっ。
「お、悩み抜いてるんですね・・・」大人の対応をしておきます。

「うむ、当日は親戚の集まりもあるしのぉ。今月はキャンセルするかだな」
いや、どうぞお好きに。

「おぬしも、早く申し込むが良いぞ。」 お店の人ですかい?
「いや、私は。CP+でも、モデル撮影トライしましたけど
 何をどう声掛けすれば、よくわかんなくて」

まあ、ナンパくらいできる人が、こういう撮影会には向いてるよな。
(という、かなり個人的かつ偏った意見ですw)

「じゃが、あれだぞ。ここのメリットはな」声が小さくなる。
「はあ?」
「モデル撮影なんだから、捕まることが無いっちゅうことぢゃ」(達観)
つ、捕まった事あるんですか?(あるでしょ?)

このまま付き合ってたら、夜の居酒屋に付き合わされそうだ。
そうそうに撤収。
まだ悩んでいる志熊老師らしき人の背中を他所に、店を後にした。

                    ★★★

遅寝もできたけど、ちょっと自然公園まで散歩へ。
撮るモノはないけど、カメラも持っていくか。
OM-D E-M1 MarkⅡ+M.ZD 40-150mmPROで。

丘陵地帯から、茂みを抜け、森の先へ。
まだ秋に成り切ってないけど
少しずつ、木の葉の色も変わりつつある。

最近の天気は変わりやすい。
天気予報も当てにならないな、午前中は晴れと言ってたのに
もう、なんだか雲がでてきてる。

森の先の湧水地を見たら、早々に帰ろう。

あ、ポツポツと雨が降り出したよ。
CP+で貰ったポンチョ、カメラバッグに入れたままだったか?

ちょっと先の東屋に入ると、ポンチョを取り出す。
ま、使わないで雨が止むのを待つかな。

雨が少し強くなってきた。時折り、雷の音。
いや、これ、夏の天気だよね。

ザアーという音。草むらに跳ね返る水。
まあ、防塵防滴だから良いけど、ちょっと寒くなってきた。

10分程経っただろうか。
雲間から晴れ間が。雨もそろそろ止みそうだ。

一筋の光が、湧水池に差し込む。
いわゆる天使の階段だ。

しかし、周りにはもやというか霧。
ふと人影?眼を凝らすと・・・いや、見た事があるぞ。
そこには、青と白いベールに包まれた女神が立っていた。


うむ、気がつかないフリをしよう。
これまでの経験から、私のゴーストがそう囁くのよ。

「モデル撮影会に申し込んだのは、おまえか〜」
テレパスか何かか分からないけど、たしかに声が聞こえる。

「い、いえ。申し込んでいません(きっぱり)」 

「なぜ、志熊の誘いを断ったのか」 
なにゆえのクレームですか?

「いや、断ったつもりは。モデル撮影なんて、興味ありませんから」
「ウソをつけ。志熊から聞いておるぞ。」

相変わらず、報連相ができた会社だな(え、違うの?)

「風景撮影だけでは、写真の技術も未熟なままであろう」
なんで見透かしているんだっ。
「ど、どうしてそれをっ」 エンパスだな、このノウリョクっ?

「まあ、良い」 い、いいんですか?
「おぬしの、心の声が聞こえた」 は、はあ・・

「モデル撮影、花マクロ、そして、ブルー」
「ぶ、ブルー?」
「青い衝撃」 インパルスの事ですか?

目をつぶる女神。
瞑想しているかの様子だが、閉じた瞼の下で、目が動いている。
レ、レム睡眠か? ね、寝てんの(デジャヴ)?

そして、おもむろに、右手を挙げる。
前に突き出すと、指が2本・・・Vの形だ。
「ぴ、ピースですか?」

すると、物静かに、今度は左の手が。
そして、また2本の指でVの形。

「え、VとVで・・・記念写真を撮れと?」
「た、戯けものっ」 遠雷が響く。今日は小さめだね。

「す、すいません」
カメラを降ろす。撮っても心霊写真か(爆)?

「V+Vで、Wぢゃ」
「だ、ダブル?」

「2倍。そう、お主のそのレンズの能力を高める筒ぢゃ?」
そ、それ、また押し売りじゃないですかね?

「モデル撮影、花マクロ、ブルー・・・最適な『そりゅーしょん』ぢゃ」
よ、横文字ですよね?

「いや、MC-14は持ってるので、MC-20は不要と思ってたんです」

少し眉間にしわを寄せ、そして静かに言った。
「思い違いも甚だしいやつめ。12-100PROは何ミリじゃ」
「100mmがテレ端です」キッパリ。

続けざまに、女神が問います。
「40-150mmはどうじゃ」
「ですから、40-150mmかと」 当たり前でしょ。

「では、2倍になったら、どうじゃ」
「80mmから300mmかと」
「まだ、気がつかないか・・小学生の引き算ぢゃ」

100-40は60mm・・・100ー40×2は20mm・・・、むむ、そそうか!

「その差が20mm、2つのレンズの繋がりが良くなるという事ですか!」
「正解っ!」音はしないが、雷光だけがピカピカと光った。

「会員番号は34XXXXXX。今なら『予約』が可能ぢゃ。
 なんとか、撮影会には間に合わせようぞ」

今回も、個人情報は保護されているけど、まだ買いませんよ。

「今なら、ポイントも使えるぞよ、すぐに撮影会も申しこむぞよ」

「いや、そんな、強引な」
「消費税も8%ぢゃ〜」光が強く差し込んできた。晴れてきたのだ。

女神の姿が消えると、メールの着信が。
オリンパス・オンラインから予約完了のメールだ。

ちょっと強引だったけど、たしかに望遠との繋がりは良くなる。
撮影の幅も広がりそうだ。
これを機会に、ちょっと違う事にもトライするかな。

気分を新たに、水辺を後にした。

                    ★★★

ということで(どういう事?)
MC-20、遅ればせながら、ゲットしました。

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190921-003

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190921-005

190921-006

いや〜、このシリーズ書くの、結構大変だわ。

オリンポスの女神 〜X Day〜2019年01月26日 11時29分


今年に入って、ダイレクトメールが届いた。
あの怪しい?お店からだ。

なにやら神事があるというので
遙拝所で聞いた、奥宮に行ってみる事にする。

地図に記されたとおり、狭い小径を上っていく。
落葉樹が多いこのあたりは、殆ど葉が散ってしまい、寂しい雰囲気。
その代わり、冬の青空が、凛とした蒼さで頭上を覆っている。

しばらく行くと、今度は針葉樹のエリア。
少し薄暗く、お日様があたらないためか、少し気温も低く感じる。
近くには、一部凍りついた沢が流れている。

トンネルの様な場所を抜けると、白樺や雑木に囲まれた
小さな水辺に出た。奥には、小さな社。あれが奥宮かな?
(あくまでイメージですw)

周りには誰もいない。
DMには、なにかあるって書いてあるけど、全然人がいないじゃん。
ある意味ラッキーだけど、それにしても寂しすぎる。

とにかく、ここまで来たら、参拝をしておこう。
社の賽銭箱に小銭を入れ、ここまで来れた事を感謝。
しばらく眼を閉じていると、野鳥の鳴き声も聞こえる。

さて、どうしたものかなと
落ち葉を踏みしめながら、参道を戻ってくると、社務所らしき小屋が。

でも、誰もいない。
良く見ると、窓の入り口に、張り紙があるぞ。

「高千穂峰 御凜蓮神社奥宮 神事 平成三十一年睦月二十四日・・・」((;゚Д゚))ガクガクブルブル 
あ、これ、おとといの奴だわ(´ヘ`;)

ということは、神事はもう終わっちゃってるという事か(´ヘ`)
DMの日付をちゃんと見てなかったから、来る日を間違えちゃったよ。
そうだよな、そりゃ人も居ない訳だわ。

続けて、見ると、文章の先に
「御朱印は、以下のところで、配布しています。」と。
ここまで来たのだから、御朱印だけは欲しいな。

とりあえず、携帯で写真撮るか・・・と見ると、なんだよ、バッテリがないじゃん。
アプリを落とすの忘れてたのかな。残量が殆どなく、起動せずorz。

じゃ、しかたない、アナログで・・・
サインペンを取り出し、印刷したメールの裏に、場所を書き込む。
これで、良し・・と。
来た道を戻りつつ、そこに寄り道して帰ろう。

近くの立て看板を見ると、グルリと水辺を周回すれば、さっきの道に出れそうだ。
周遊コースになってるのかな?

反時計回りに、水辺を歩く。
沼か池かと思ったけど、意外に広いじゃないココ。

左手に水辺を見ながら、前に進む。
今日は風がないからお日様の暖かさが伝わってくる。
水辺から流れる沢には、小さな小橋が掛かっている。
紅葉の名残が、岩に残っていて、苔を入り交じっている。

(あくまで、イメージね)

いいところなんだな。
そう思いながら、グルリと回って、北に向かっていたところから、南に下っていく。

そろそろ1周。30分も歩いたから、結構なハイキングコース。
夏は樹々も青々していて、美しい場所なんだろう。

戻るコースは、岩がゴツゴツしていて、難所。
沢も整備されてないから、尖った場所を回避して、蛇行しながら歩く感じ。

沢の石にちょっと足を取られる時もあるから、注意。
と、足の置き場を失敗して、よろけたよっ・・・と危ねー。

バッグに差した筆記具が、コロコロと沢の方へ。
なんで、こんな勢いがついたか分からないけど、クルクルっと回って水辺に!

「あ、なんだよ。落ちちゃったか」まあ、安物だし、取りに行けないからしゃあないわ。
とにかく、御朱印ごしゅいんっと。

数歩進んだところで、なにやら雲行きが怪しくなってきた。
もう、雨は勘弁ね。
池の上空は青いのに、周りに雲が・・・・ん?雪?

ハラハラと舞い落ちてくる雪。
やー雨じゃないから良いけど・・・とあれ、今光らなかった?
お天気なのに、と振り返ると、ザワザワと風が吹いてきた。これまずくない?

(たまたま撮影した本日の空。イメージピッタリ?)

足早に先に進もうとすると、ドーンという音。あ、冬の雷!?
振り返ると、大音声(だいおんじょう)が心に響いてくる!!

「不法投棄した奴は、おーぬーしーかー!!」どこかで聞いた声!
振り返ると、立ちこめた雲の中、池の周りだけがぽっかりと晴れている。
その中心に、青白い光。そして白い衣に包まれた女性が、腕で胸を抱くような形で静かに佇んでいた。

「いえ、違います。そんな事はしません。ちょっとモノを落としてしまったのです」
「落としたモノを拾わずに、そのまま帰るとは、不届きものじゃ〜」
静かだが怒っていらっしゃるのか。

「すいません、水の中に落ちてしまったので・・」しかたない、言い訳だけど、あやまろう。
「申し訳ありませんでした。再発防止に努めます」あ、あかん、ニュースの見過ぎだ。

「おぬしの様なモノが、こんな山奥に何用じゃ」あれ?落とした事はもうOK? 
「すいません。神事があるというので、来たのですが、もう終わっていました」正直に話そう。

「うーむ。イベントは、おとといじゃ。この戯け者が」呆れた様子で、答えてくる。
それにしても、イベントって言ったよね、今?

「すいません。でも参拝もさせて頂いたので、もう帰ります。失礼します。」
これ以上、叱られたくないから、失礼しよう。さようなら。
踵と返すと、ササっと前に進むと

あれ、道がない。ていうか、正面に湖が見える。ゑ、イリュージョン?

「イベントの内容は知っておるのか?」いや知らないですけど。
「いえ、神事とだけ案内がありましたので」
「うかつな奴だな」そう言うと、女神?様は胸を抱くように回した手を目の前に交差する。
 ゑ? す、スペシューム光線ですか?
「う、ウルトラマンですか?」素直に聞いちゃったよ。
「た、戯け者っ!」あれ、少し顔を赤らめましたの?
といいつつ、右手と左手を斜めに交差して、前に。

あ、これ、神事の舞?なのかな?
「えっくす」はい?
「え、なんておっしゃいました?」耳に手を添えて聞き耳を立てる。

グイと、さらに交差した腕を強調する女神?さま。
「新しい器の名は、『えっくす』」・・・はい?
「エックスですか。それバツに見えますけど」
「し、失礼な奴じゃな。えっくすが降臨したのが一昨日じゃ。ちょっと待っておれ」

静かに眼をつぶると、瞑想しているかの様子だが、閉じた瞼の下で、目が動いている様子。
また、あのレム睡眠じゃないよな?

待っていると静かにこう告げられる・・・
「おぬしは以前、マーク2をてにいれておろう」おお、いつもの検索名人だな。
「はい。マーク3が出ないかと心待ちにしています」
「そうであろう・・・。しかし、まだじゃ・・・」
「そ、そうなんですか、そろそろ後継機の噂もチラホラ聞いていますし・・・。」
「んんにゃ、だから『えっくす』なんじゃ」え、エックスって?

「手間が掛かるやつじゃ、それでは、これでどうじゃ」
黒雲の一部が、四角く輝く。 スクリーンへの動画配信ですかっ?

そこには、縦グリを装備した新しい機体の姿と防塵防滴性能や高性能を紹介していた。
茫然とその映像に見とれていると、女神?が告げる。

「お布施じゃ。この『えっくす』をソナタに与えるには、お布施が必要じゃ。」
いや、まだ何も言ってないっす。

「いや、プロ仕様のカメラなんでしょ。私にはちょっと手が出ないですよ。」きっとお高いんでしょ。
「・・それはそうだな、おぬしの腕前では、この神技は使いこなせまい。」し、しつれいぢゃないかっ。

「いや、それもそうですが、OCC+も入ってますので、4年は使いたいんですよね・・・」
あれ、急にテンション下がってませんか?

「こんな機を逃す奴では、話にならぬ。まだまだ修行をするが良い。」
「はい、精進いたします。失礼します。」やっと話が終わったわ、御朱印もらいに行こうっと。

「ところで・・・」あれ、終わりじゃないの?
「おぬしの落としたモノは、これか?」なにやら取り出そうとしている。落としたアレかな。

不法投棄呼ばわりされたからね、ちゃんと受け取っていくか。
「はい?」振り返ると、こう続けてお告げになる。
「おぬしの落としたペンは、サインペン、黒いPEN、銀のPEN、いずれか?」

女神?さんは、右手に黒の、左手に銀のクラシカルな様相の
カメラを持っているではありませんか。え、どゆこと?

「いや普通のサインペンです」キッパリ。
「む?この黒か銀のモノではないのか?」
「いや、違います。文房具ですから」
「いまなら、ポイントが10%付いておるぞ」
これ、押し売りですか?

「いや、マーク2もありますし、これ以上、さすがにカメラを増やす気は・・・」
おもむろに、女神?がその筐体のボタンを押すと
シャキーンという心地良い音が湖畔に広がる。シャキキキキキキーンそんな感じ(エコー付き)。

おおっ、このシャッター音、好きカモ。
「そ、それ、新しいカメラですか?」
「既に3年が経っておる。しかし、この後継が現れるお告げがない。」
何言ってるか良くわからないですけど。

「3年も経ってるのか。てことは、いつ新型がでるか分からないんでしょ。そりゃ無理ですよ」
「しかし、興味があろう。」眼を細めてこちらを見る。な、なんて見透かしてるんだっ。

「え、ええ、まあ。なかなかクラシカルなスタイルですし、単焦点も似合いそうですね」
しばらく、また沈黙。

「そなたの懐に、まだ浮いている手当があるな。それをお布施する事にせよ。」
「はい?? いや、サブカメは欲しいですけど、毎月の小遣いで貰ってない分ですよ。
 そろそろMacも買わなきゃならないし、いろいろ入り用なんですよ。小遣い制なんで。」

しかし、あのカメラに、心がざわつくな。

「ところで、黒と銀、どちらが好みなのじゃ」話、そらしたよね?
「銀も捨てがたいですけど、レンズとの組合わせなら、黒ですかね。好きですけど、そのデザイン。」
そう答えると、女神?は何かを決めたように、こう断言された。

「うむ、分かった。それでは、3時間と23分以内に、受け取れる様に手配しよう」
え、どういう事ですか?

「さらばじゃ、また来るがよい」轟音と伴に、光に吸い込まれていく女神?
両手を斜めに交差して、消えてくけど、それ昔のお笑いの「懺悔のポーズ」では??

あ〜消えちゃったよ。
何言ってるか解らないけど、押し売りからは逃げられたかな、ふうぅ。

気がついたら、数時間経ってるじゃない。
こんな事してたら日が暮れる。戻ろう。

来た道を戻る。
印刷したメールの裏に書いた地図によれば、この先にあるはずだ。

南にどんどん下って行くと、来る時に気がつかなかった、分かれ道。
と、これを右にいくのか。

すこし人里みたいな雰囲気になってきたし、田畑も見えてくる。
のどかな田園風景になりそうだ。

山と違うから、気温も少し上がって来た。

と、小さな茶屋の様な店。
疲れちゃったから一服しよう。
赤い番傘も差してあるから、甘味くらい食べられるかな。
(も、妄想です)

「すいません。やってますか?」声を掛けると、どこかで見たような女性。
あ、あの子? 名札にノクチと書いてある・・・やっぱりあの子じゃない??

「いらっしゃいませ。神社に参拝の方ですね」え、なぜ分かるの?
「あ、はい。え、なんで?」
「社務所に張り紙がしてあったでしょう。」少し微笑みながら、でも寂しげだ。

「あ、ああ。ココが御朱印貰えるところなんですね?」
「はい。事前に書いて準備したものでよければ、配布いたします。」
「では、お願いします。」

ここで座って待つように告げ、彼女は奥に消えていく。
以前、遙拝所にいたから、異動したのかな??

ついでにお茶を出してくれていったので
ひと息つきながら、店とは反対の田園風景を眺める。
御朱印を頂いたら、撤収だ。

「お待ちどうさん」今度は少し太い声。振り返ると、屈強な男性がひとり。
「ろ、シグマ老師?」そこには作務衣姿の老師の姿が。
「どこかであったかのぉ?」ていうか、老師は老師でも、いったい誰なんだろ?
「え、まあ、以前に・・・。」そういいながら、彼の作務衣の背中、みえないかな??

挙動不審になりながら、体を動かす。ちょっと背中、確認したいんだけど・・・
「奥宮に行った様だな。」ほ、報連相が早いな。
「あ、はい。神事を見逃しました」
「お、そうか。あれは一昨日の事じゃった。」少し遠い目をしながら、山向こうをみつめる老師。

「DMを頂いていたのですが、日付を間違えてしまって・・御朱印だけは頂きたくて」と説明。
「うむ、いまアレが準備しておる。それにしても、良い娘(こ)であろう。」
このエ○ジジイ。なにいってるんだ。
「ワシもあと十若ければのお」いや、十若くても、還暦越えてるんじゃ?

「しかし、おぬしも戯けたやつじゃな。日付を間違えるなど、ほっほっほっ」
いや笑い事じゃないですよ、折角来たんだから。

「あれはな、『えっくす』が降臨した神事じゃな。素人にはなかなか縁のないイベントじゃ。」
え、またイベントっていいましたん? まあ、それより、アノ事は黙っておこう。

「ところでおぬし」眼を細める。
「はい?」なんだろう。
「付けるモノがないな」はい?
「黒い機体には、黒い鏡胴が必要ぢゃ」え、なんの事ですの。

しばらく考えると、おもむろに懐に手を突っ込む老師。
ガサゴソした後、黒い塊を3つ出す。ど、ドラえもんですか?
目の前の座卓に、1つ2つ3つと並べるけど、それレンズじゃ?
ていうか、ホカホカしてるでしょ、それ。

「16mm、30mm、そ・し・て56mmの新型じゃ。どうかな。」
どうかな、ってね?
「いや、以前老師とお話しした時に、60mmのを買わされたんで・・・」
「ん・・・?そんな事はあるまい」やっぱり違う方なのかな、ご兄弟かな??

「お奨めは、56mmぢゃ。おぬしのカメラだと周縁部を使わぬのでより美しい画質となろう。」
「いや、ゴメンなさい。新しいカメラも買ってないので、それはどうかと。」
あれ、黙っちゃったよ。

「・・・ろ、老師?」
「・・・ん、なんじゃ。」五月蠅そうに話す、老師。
「いや、それで?」さっきの話は?
「で?・・・おお、今夜の肴を考えておったわ」やっぱ、惚けてるのかな?

「で、決めたかの?」
「なにをですか。」
「ところで、何mmが好みかの、と聞いておる。」また、あの人と同じ論法かしら。
「いや、16mmは15mmのDGがあるし、30mmも25mmPROがあるから、いいです。」
「となると、56mm一択じゃな・・・。」ニヤリと笑うけど、それどゆ意味?

ササっと3つの玉を懐にしまうと、奥に行こうとする老師。
「では。」あれ、引きが早いですね。この話は終わりなのかな。

「はい、ありがとうございました。レンズが何本もあってもしょうが無いですからね。」
とこの言葉がアダになった。
・・・振り返り様に「ばっかもーん」来たよ、波平風。

「ワシがおぬしに勧めた鏡胴で、後悔したモノはあるか!?」詰め寄られても〜。
「(あわわ)いや、ありません。60mmARTも素晴らしいと思います。」

納得したような顔をして
「そうじゃろ、そうじゃろ。では、30分後には手にはいるからな。」

店の奥に向かう、老師の姿。あ、背中には「瑞光」の文字。
おお、やっぱり、初代シグマ老師だったわ。

なんか分からないけど、押し売りされた気がしてならない。
入れ替わりで、ノクチさんが登場。

「御朱印でございます」
「あ、初穂料は?」
「本日は、もう十分に頂きました。
 次は、ワタクシもお伴したいと考えておりますので
 またお声掛けくださいませ。失礼致します・・」
 少し寂しげな笑顔を見せて、彼女も奥に消えて行った。

自宅に帰る途中、いつもの量販店にカメラ用品を買うのに立ち寄りましたところ
こんなものが届いておりました、とさ。

OLYMPUS PEN-F+ZUIKO AUTO-S 50mmF1.4

ちなみに

『えっくす』・・・OLYMPUS OM-D EM-1X(19年1月24日発表の新型カメラ)
マーク2・・・・・OLYMPUS OM-D EM-1MarkⅡ・・・ウチのカメラ(現メイン機)

16mm・・・SIGMA 16mm F1.4 DC DN(Contemporary)
30mm・・・SIGMA 30mm F1.4 DC DN(Contemporary)
56mm・・・SIGMA 56mm F1.4 DC DN(Contemporary)★
60mmART・SIGMA 60mm F2.8 DN (Art)(所有)

15mm・・・Panasonic LEICA DG SUMMILUX 15 mm (所有)
ノクチ・・・Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm(憧れ)
そして

PEN・・・OLYMPUS PEN-F ★

<<本作品は、カメラ購入に至る、妄想をベースにした、フィクションです>>

オリンポスの女神は、何処に。2018年09月29日 18時36分



撮影らしい撮影をしないで、もう9月も終わりそう。

LX100で数枚撮影してたら、シミの様な像が見える。
F16まで絞ると、白い背景なら、バッチリ黒いモノが。
保証期限ギリギリで同じ現象が起きたけど、こりゃ、分解清掃しかない。

10月の末には、OM-D EM-1 MarkⅡの定期メンテが控えてるし
早めに綺麗にしておこう。

パナのレンズを買った店なら、やってくれるだろう。
たしか、あのあたりにあの店があったな・・・記憶に任せて歩く。

最近、グーグルマップを頼る様になったから、野生の感性いや方向感覚も怪しいぞ。
ちょっと迷いながら、なんとか見つけたあの店。

あれ、休業日だろうか。暖簾が掛かってない。
(写真は、イメージですw)

お店の前に張り紙がしてある・・・。
『店主の一身上の都合により、閉店致しました。
 尚、裏手に、メンテナンスサービスは、営業しております。』

なんだ、良かった、やってるじゃん。
少し先を行って、細い路地から裏手に回る。

長屋みたいな造りだから、ちょっと奥にいく感じ。
しばらくすると、潜り戸が・・・やってるんだろうか。

「いらっしゃいませ」
そこには、欧州系の美女がいた。なんと美麗な、ていうか、この件どこかで?

「あ・・・すいません、メンテやっていますよね?」
「はい、Ja!」
「おお、Ich bin gerettet.(助かります)」なんてグーグル翻訳便利なんだ。

LX100を出して、症状を説明する。
ズームレンズだから、ゴミがはいっちゃったんだよね。前にもこうなったし。

絶世の美女は、LX100をしばらく眺めてから、どうぞあちらへと促す。
そっちって、さっき回ってきた、玄関のほうじゃん? だったら、開けておいてよ。

真っ直ぐ行こうとして、美女に呼び止められる。
「お客様、あちらは、特別な方のエリアですわ。」ゑ、まだそうですの?

「こちらへ」すぐ脇の、階段を登っていく。
いや、すっタイルいいな。鼻の下を伸ばしながら、2階へ。

「あなた、お客様よ」と、2階に上がるなり、美女は奥に声を掛ける。
し、失礼しました。人妻とは。

「お、おおう、なんじゃ。お客か」聞き覚えのある声。
少し暗い部屋から、アタマには海賊縛りのタオルを付けた、作務衣姿の男性が。

「おお、よく来たな」 し、志熊老師?
「あなた、メンテナンスでいらっしゃったのよ」て、その説明じゃ伝わらないぞ。
「お、あとはこちらでやるよ、エル」そういうと、LX100を受け取る老師。

作務衣の左襟には「産地直送。福島一番」、右には見た事のある赤いバッジが輝いている。
え?志熊老師ですよね?

カウンターの上を見上げると、神棚の様な設えと「瑞光」と書かれたお札。
おなじ高さに、金色に輝く「観音」像が飾られている。

ど、どういう事?
「し、志熊老師ですよね?」
「うむ、いかにも。・・・おぬしと何処かで会ったかの?」目を細めて、こちらを見る老師。
「いや、レンズを私に売りつけたじゃないですか。そうそう、60mmF2.8ですよ。」
て、しゃべりながら、LX100をごそごそしてるぞ。聞いてるのかな?

首をグイと後に傾けながら、後に向かって叫ぶ
「デージー、お客じゃ、百式の掃除じゃ」
「は〜い」奥から、アニメ声。どっかで聞いたぞ。

「いらっしゃいませ、ご主人さまっ」あ、このパターンなつかしい。
「いや、ご主人さまじゃないけどな。センサーだと思うけど、ゴミがうつるんです」
「はい、わっかりました。定額修理だと13,000円ですっ」そ、そんなに。
「いや、清掃だけでいいんだけど、安くならないかな」
「開けて見ないとわっかりませんっ。でも、パーツ交換がなければ、3,000円ですっ」
「え、どこかに書いてあるの、それ」
「はい、規定料金です。詳しくはWebでっ」そうやって、指を↓動かすんじゃない。

まあ、前回ゴミが入った時は、保証期限ギリギリだったしな。
清掃だけで済むはずだけど、頼むしかないか。

「じゃ、できるだけ、簡単に。どの位掛かります?1週間?」
「こんなのは、朝飯前ですっ。すぐに」と百式、いやLX100を掴んで、奥へ引っ込む彼女。
あの子、15mmのパナライカを売ってた子だよな?

ふう、デージーさんに翻弄されたよ。
近くにあった、待合の椅子に腰掛ける。
前を見ると、カウンターの向こうで、老師がレンズを拭きふきしているぞ。

「志熊老師、ご無沙汰していますね」
「・・・・」返事なし。

「ろ、老師。お久し振りです」
「・・・お、いらっしゃい」く、喰えないな。
「さっき受付したじゃないですか」ボケてんな、ぜったい。
「いや、今夜の酒のつまみを考えておった」なんで、顔を赤らめますの。

そ、そういえば、前に会った時、こう言ってたよな・・・
『あの店には決して行ってはならぬ』と・・・あれ、お兄さんの方だったかな。

「なんで、このお店で働いてるんですか?」
「ん。働いておると? ここはワシの店じゃが?」え、お店。
「いや、ここ、前は『麗香のお店』でしたよね、近づいてはならないお店だと」

人に近づくなと言っておいて、自分の店だとぉ? どうなってんだ。
「ん・・・?」思い出した?
「そんな事言ったかいの?」やっぱりボケてるな。

「それより、さっきのアレ」え?アレって。
「はい。アレって?」
「よいおなごじゃろ」ああ、欧州系の美女。
「ありゃな、ワシのコレじゃ」こ、小指とは古典的な。

愕然としたけど、いったい何歳差なんだ。
屈強な親父だけど、そういう事かな?
「ゑ、ええ。さ、さすがですね、老師」言葉が見つからねー。

「婚約したんじゃよ、この店が潰れかかってるというんで、手伝ってたらな。
 そこで、ほだされて」また、顔赤らめますの、しかも遠くを見ながら。

「ま、そういう事じゃ」説明終わり?
「いや、その、ま・・・おめでとうございます」

「うむ、そうだ。おぬしの百式を綺麗にしている間
 手持ち無沙汰じゃろうから、裏庭でも、眺めてゆくがよいぞ」話題変えやがったな。

そう言うと、またグイと顎を上げて、さっき登ってきた階段とは違う、扉を示す。

「あ、はい。ありがとうございます。」
そうか、志熊老師もなかなかやるな。
そんな事を思いながら、階段を降りて、裏庭に。

そこには、透き通る様な水をたたえた小さな池。
日本庭園でもないけど、綺麗に手入れされた樹々が。

小径にそって進むと「遙拝所」と書かれた高札が。
なにかの神社だろう。
高貴な雰囲気だし、それなりのパワースポットだろうか。

手を合わせる。二礼二拍手で良いのだろうか。

静けさの中、鳥の鳴き声と伴に、飛び立つ音。

「今は、奥宮にいらっしゃいますわ・・・」ふと、女性の声が。
振り返ると、そこには巫女さんが。

「え、奥宮?」
「ええ。秋から冬にかけては、あの山の奥。湖の畔にある奥宮に遷座されているのです」
「そ、そうですか。ていうか、なんの神様ですか?」
「もちろん、瑞光の神様ですわ」

踵を返して、向こうの社務所らしき所に向かう彼女。黒い長い髪が美しい。
巫女ハンター協会所属のカメラマンとしては、後姿を収めたいが、残念。カメラがないや。

彼女について社務所まで。
「御朱印はどうされますか?」
「ご、御朱印?」そうか、神社なのかな。

「いや、朱印帳は持ち合わせがないから」
ふと見ると、白と赤の装束だが、「野口」って名札付いてないかい?

「後で御朱印帳に貼る形も用意しておりますわ」
「じゃ、それを。」
「それでは初穂料をお納めください」促されて、財布から小銭を出して渡す。

「「野口」さんですよね?以前、お会いした?」
「いえ、ノクチです。皆さん間違えるのです」登場人物全員集合だな。

「あ、すいません。前は違うお店で働いていたんじゃ」
自分の質問には答えず、筆に集中する彼女。

サラサラと硯から筆を移し「奉拝」と書きながら
「今はココで静かに待っているのです」と。

「時がくるのを」そう言いながら、朱印を小さな半紙に押してくれました。
一礼して、彼女は、奥へ消えてしまいます。

後ろ髪を引かれる思いですが、そろそろ、お店にもどります。
戻ると、老師とデージーさんが。

「百式、そうじ、終わりました〜」にこやかにカメラを渡してくれます。
はやっ。もうおわったの?

「あ、ありがとうございます。おいくらですか?」
「今日はお掃除だけなので、部品交換なし。3、000円で〜す。」
いや、早いし安くて助かったわ。

彼女のテンションはさておいて、老師に料金を支払う。
「うむ、また用があったら、来るが良いぞ」
百式いや、LX100を確認したら、店を後にします。

ちょっと振り返ると、デージーさんと老師が店に入るところでした。
背中には・・・えっ?
赤い字で、大きく「松下」って書いてます。ま、まつした?

いったいあの方、誰だったろうか。
もしかして、志熊老師の兄弟?

狐につままれたような気分で、帰路に。
そういえば、あの山の向こうって、あの湖・・・いや沼があったよな。あの女神がいた・・・。

慌てて先ほど頂いた御朱印を開く。

「奉拝 平成三十年九月三十日・・・」
そして、赤い朱印が・・
「高千穂峰・御凜蓮神社 来百周年」と書いてありました、とさ。


この話の殆どは、妄想とフィクションです。

それにしても、シグマ・ライカ・パナの発表は、ちょっと衝撃的でした。

いみじくも、あの志熊老師が近づいてはならないと言っていた「麗香(LEICA=ライカね)」
とのコラボ(爆)(ちなみにエルとはLマウントです(爆))

さらに、なんの発表も無い、我がオリンパス。

このカメラ業界、どうなっていくのでしょうね。


因みに・・・

LX100のゴミは実際あったお話し。
先週の24日(祝日・月)にWebで登録&配送。
なんと到着したその日、つまり25日(火)に清掃完了、そして返送。
私の元には、配送の関係もありましたが、26日(水)にカメラが届くという、神対応。

パナの修理サービスは、ヤマトも使っていますし、かなり効率よい印象でした。

オリのサービスセンター、日◎さんじゃ、ちょっと心元ないのよね。
来月末は、マーク2の延長保証による点検です。

ということで、長文失礼しました〜。