これからは日本ワインだよ、ゲール君。 ― 2024年11月22日 20時00分
9月の余市旅行。
ずいぶん前に飲んで、弱い印象だった日本ワイン。
それを完全に払拭する出来事でした。
昔々、白ワイン。しかもドイツ系の少し甘いのしか
飲まなかった(飲めなかった)ワタクシ(&カミさん)。
友人に、赤ワインの世界を教えてもらって、ん10年。
いっちょ前に、仏・ブルゴーニュのピノ・ノワールなんて
多少はたしなめる様なったんですが、その時々で
日本産のワインも飲む機会が度々ありました。
同じピノ・ノワールでも、本場にはなんとなく敵わずの感。
やはり土壌とか気候とか作り手の技術とか違うんだなという
思い込み。
白ワインよりも赤、という感じでしたから
莫迦のひとつ覚えな感じもあり、守備範囲も広がらない
そんな数年でした。
蓼科のいつものホテル。ソムリエのITさんも
ウチのピノ好きは知って下さってるので
ブルゴーニュからセレクトして出して頂いたりしましたが
時折り、長野や北海道のワインも出して頂いたり。
長野なら「ファンキーシャトー」のブラックラベル(ピノ)
が、衝撃的でしたが、他は至っておとなしい印象。
先日のお泊まりの時も
「長野か日本ワインでの(料理との)ペアリングを!」と
希望というか具申して参った次第ですので
余市旅行は、やはり「日本ワインの印象を変えた」出来事でした。
白ワインをそんなに飲まない我が家でしたが
上の写真の「雲の時間2022」は、激うまで
製造元の「ココファーム・ワイナリー」(栃木)の存在を知る事に。
「こころみ学園」という養護施設がワイナリーの起源ですが
今も生徒さんたちが、農夫となって醸造所の方たちと働いているのを知り
今後も応援したくなるワイナリーを見つけました。
で、通販で数本を確保。
「雲の時間 茜 2022」
余市のピノ83%、ノートン、レゲント、タナ、アルモノワール、
プティ・マンサンなど数種類のブドウをアッサンブラージュされています。
複雑なジュース感は白の「雲の時間」と同様ですが
ピノの酸味がちょっと強い印象でした。
「雲を待つ 2022」
白って夏の暑いときにキリって冷やして飲みたい感じなんですが
北海道旅行で「ケルナー」という品種を知りました。
甲府の「甲州」より、果実味が少なくドライな印象。
北海道余市のケルナー77%、ソーヴィニヨン・ブラン22%
などが主な品種。
ワインの名は、江戸時代の中根東里の言葉から付けたそうですが
なかなかココのワインは、シャレオツです。
辛口といってもフルーツ系の香り高いスッキリしたテイスト。
2日目以降は、甘さも感じる所も。グラスでも味が変わりました。
「2023 いまここ赤(農民ロッソ)」
「農民ロッソ」という名前のワインですが
足利生まれの相田みつを氏の書の特別ラベルとの事。
メルロ38%、マスカット・ベリーA26%、
カベルネ・ソーヴィニョン21%・・・
8種類のブレンド・ワインですが、2500円って信じられません。
メルロー系にしては甘くなく、シラー系の苦みも感じるし
複雑なテイスト。2日目には莓の味がしたりして
すごいおもしろいワインでした。
ここのワインのアッサンブラージュは凄いですね。
実は、チョロチョロ他にもあるんですが
キリがないので、最後の1本。
去年の夏頃に知った、山梨は甲府の「グレイスワイン」
「グリド甲州」や「グレイス甲州」などを頂きましたが
甲州ブドウって旨いんだなと白を再発見しました。
で、余市の2日目に飲んだ「千歳ワイナリー」さんのピノ。
「ピノ・ノワール KIMURA VINEYARD 2022」
これ、余市で飲んだより、旨かったんですよ。
ラベルにある「北海道中央葡萄酒株式会社」
どっかで見たなと思ったら
あのグレイスワインは、元「中央葡萄酒株式会社」です。
・・・!!繋がりました。
千歳ワイナリーは、その甲府の会社の第2支店として
創業され、ピノ・ノワールの醸造を目指して作られたとの事。
丁寧なワイン作りは、きちんと伝わる。
余市のドメーヌ・タカヒコも、ココファームの醸造長でしたしね。
なんだか、納得した気分で、北のピノ・ノワールを堪能。
葡萄はやはり、余市の木村農園のピノ・ノワール100%です。
エンゲル係数が高くなるワイン。
こんな事しか楽しみがないといえば無いんですが(^_^;)
でも、知らない人生より、きっと楽しくなっているハズ。
あの時にワインの道に導いてくれた
地元の我が友人に、本当、感謝です。
これからは、日本ワインの時代が来ますよ。
断言しておきます( ̄^ ̄)
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