ウクレレ参号機(後日談)2007年10月13日 13時00分

カラウクレレ
初号機:Gストリング・スタンダード:Low-G
弐号機:コアロハ・スタンダード・ロングネック:High-G
を買ってから、はや2年。

ウクレレレッスンで選んでいるTAB譜は、ほぼLow-Gで
アレンジされている物が中心ですし、ヤマハの教科書自体
ハープオオタ系Low-Gを推奨しているので、初号機で
ずっと通っています。

そんなレベルには全然達していませんが
有名所のアーチストは、最近、こぞってテナーのウクレレを
使用することも多く、実際、目の前で演奏しているのを
目撃すると、なかなか大きくて良いなと思っていました。

ちなみに、
ジェイク:カマカのテナーウクレレ・ジェイクモデル
ブルース:たしかコウラウのテナー・ブルース銘入り
ジェイムス・ヒル:Gストリングのテナーカッタウエイ
ですし
最近ハワイから売り出しのタイマネちゃんやブリトニーちゃんも
テナー使いです。
日本でみると、
キヨシ小林さんは、青いコンサートモデルですが
IWAO氏は、テナーを良く使っていたりして
全体的に、スタンダードが主流ではなくなっています。

ハワイのウクレレ特有のコロコロとした音は、
コア材を使ったスタンダード(ソプラノ)が一番だと思いますが
この、ソプラノ<コンサート<テナー<バリトンと大きくなる
ウクレレの中で、GCEAのチューニングを変えずに、演奏できる
最も大きなウクレレは、テナーな訳です。
音的にはギターな感じが強くなりますが
弦長が伸びることで、音も安定しますし、フレット幅も広がり
こじんまり(あるいは相当猫背)な格好で弾かなくて良い利点も
あり、いつかは手に入れたいと、密かにたくらんでいました。

さて、Bunkamuraのジェイクのコンサートも終わり
どうすべかなと、雑誌をパラパラめくっていると
意外に安いテナーを発見。
通常、コアを使った、有名どころメーカーですと
10万は下らない価格になってしまうのです。
しかし、見つけたメーカーは、材も豊富ながら、ピックアップも
付いていて、テナーで3〜6万(材に依る)くらいと、このクラス
にしては、異様に安い。

調べてみると、ハワイデザインですが、製造は中国。
どうりで安い訳です。でも品質はどうでしょう。
雑誌ではIWAO氏の所有の1本に混ざっていますし
ペグもギア式でもあり、材に至っては、コア・スプルース・
マホガニーなどもあり、カッタウエイモデルもあったりします。
ん〜わかんねえ。

ということで、ネットで検索すること3日。
前のウクレレを購入したお店の日本法人にも尋ねましたが
本数がほとんど入ってなく、実際モノがみれない・・・。
メールでは、
①ラニカイ(ウクレレメーカ)のスタッフが独立し立ち上げた会社。
②ラニカイと同じ技術で工場を中国にする事によりコストダウン。
③クオリティーは高くお薦めのウクレレです。
興味をそそります。

で、さらにネットダイブすること数日、お茶の水に、このメーカー
を扱うショップを発見。(伊勢神宮参りから帰ってきた日!)
で、翌日、電話して、実際見にいくことになりました。

明治大学にほど近い、路地裏みたいな所の地下にお店がありました。
楽器やさんが多いこの地区で、お店の中はほぼウクレレだけ。
電話してありましたので、さっそく在庫を見せてもらうと
ピックアップ付きのテナーは、コア材なのでお値段高め、そして
一番安い、マホ材のカラーモデル(真っ黒なのよ)です。
ピックアップにこだわらなければ、なんと「マンゴー材」を
使ったウクレレも1本残っていました。

「11月くらいに、入ってくる予定なのだけど、今残ってるのは
 これだけです。マンゴーは、最初に売れましたよ。」と店長。
下手くそながら、試奏させてもらうと、抱きかかえやすいし、
なかなかメロウでいい音がします。

ちなみに同じマンゴーのコンサートモデルもあり、こちらも
触りましたが、どうも今持っているのと変わり映えしない感じです。
「コアロハのロングネックを持っているのなら、コンサートは
 ほとんど変わらないですよ。がらっと雰囲気を変えたいのなら
 テナーがお奨めです。」

弦についての相談から、ハワイのウクレレ事情、果ては
アメリカ本土でウクレレブームになっていることなどなど
店長は話す話す。こちらとしては、お店の考え方や店長の知識
ウクレレに対する考え方など知る機会にもなるので、聞いてましたが
「いつになったら、商売の話しになるんかなああ」と思ってました。

結局、次回いつ入荷かわかりませんし、ピックアップにも
こだわらないので、この「柿の実を剥いた時の渋い感じ」みたいな
マンゴー材の柄も気に入ったので、お持ち帰りとなりました。

弦は、元々ghsが付いていたのですが、交換用に
イタリアのAquilaのテナー用の3弦ノーマル、
4弦ローG(色がシルバーな巻き弦)をチョイスしました。
実は、チョイ傷もあったりしたので、この弦とは別に同じ仕様の
Aquila弦のローGが金色(たしか銅の巻き弦)のタイプを
サービスにしてくれて、しかもその場で交換サービス。
ソフトケースなら、タダで付いてくるので
真っ赤な色をチョイス、めだつ〜。

ということで、ついに、ワタクシ参号機を手に入れました。

メーカー:カラ
タイプ:テナー
ボディ:カーリーマンゴー(バック:マホガニーパインディング)
ネック:マホガニー
14フレットジョイント、19フレット
弦:Aquila テナーLow-G(非売品?)

お店を出たら、すでに3時間近く経ってました(爆)。
やー店長、話し好きだし。