「リ・イマジネーション」2009年11月07日 10時00分

ST-DVD
(今回、ちょっとディープネタです)

はい、ようやくDVDで出た、
「STAR TREK」を
昨晩、見る事ができました。

KONAMIの小島(秀夫)監督も、TOSが好きで
ヒデちゃんラジオでも、かなりネタバレだったので
どうかなあと思ってましたが、前評判通り、
「リ・イマジネーション」と言うだけある
出来になってましたね。

「宇宙大作戦」と邦題で放映されていた「STAR TREK」。
何せ、月にアポロが飛ぶ前から、SFで、宇宙を舞台に
TVでドラマをやってしまうのは、まあ凄いですな。

STAR TREKのシリーズは、
色々な形・キャラクタで作られております。

「スタートレック(宇宙大作戦)」(TOS)
「新スタートレック」(TNG)
「ディープスペース9」(DS9)
「スタートレック・ヴォイジャー」(VOY)

と23世紀の時代から、時系列に流れていって、
TOSよりも前に時代に戻った、

「スタートレック・エンタープライズ」(ENT)

と、1966年から40年以上続く、
ま、アメリカの大河ドラマといって
過言でない、TVシリーズ。

なので、米国の海外ドラマには
よく「STAR TREK」ネタが登場します。

数年前に人気を博した
「フ・レ・ン・ズ」のキャラクタ
チャンドラー(マシュ・ペリー)はトレック好きな設定で
「時空間連帯」とか「攻撃を受けてるエンタープライズ号」
とかのセリフが出てきてました。

最近ヒットしている「HEROES」は、もうスタッフに
トレッキーがいるのか、脇役にTOS出演の俳優さんを
器用してますし、こちらも日本人のキャラ・
ヒロ(マシ・オカ)が「時空間連帯を破壊してしまう」
とか、豚ピースをして「長寿と繁栄」をとこのネタばかり。

(海外ドラマは、こうした伝統?的なドラマを知ってる
 と、よりいっそう楽しめます。)

閑話休題・・・

映画としても
TOSのシリーズで6作、
TNGのシリーズで4作、作られております。

私は、DS9とENT以外は殆ど見ている、
まあ、トレッキーと言って良いでしょう(自爆)。


今回、新しい配役で、若返りを図り
新しいストーリーでの、
TOSを再構成するという
意志は、十分わかります。

007シリーズが、ボンドが変わっても
何作も作品が作られている感覚と言えば
理解できるかも。


監督は、あのLOSTやMI3の
J・J・エイブラムス。

スターウォーズのあのテンポが欲しかったと
メイキングで語っていた様に、たしかにストーリー
展開は早かったかな。

ただ、トレックを知らない人が見て
どうだったかなという気もしなくもありません。

TOSのキャラを知っている我々?なら
「ニヤリ」と感じるシーンは多いし
「HEROES」のサイラーを演じた
ザッカリー・クイントの新スポックの
メチャ似加減は、ホント感動もの
なんですけど、キャラの構成と新TOSの構築で
2時間使っちゃった気も致します。

ま、このシリーズは、
パラマウント映画の十八番ですから
続編は、作られるでしょう。

次回作に、さらに期待という感じです。

日本の文化は、
形の無いものを伝統として2000年以上も、
コツコツと受け継がれている
すばらしさがあります。

伊勢神宮に行った後、ディズニーランドって
全然行きたくなくなってしまいましたもの。

しかし
米国の、ことエンターテイメントに対する、
「何も無い所から産み出す」という文化も
これまた感心します。

SFという分野が(日本国内じゃアニメとか
マンガとか馬鹿にされがちなエリアですが)
きちんと根付いて、しかも違う形で数十年も受け継がれいく。

日本じゃ、せいぜい、戦国時代や幕末の武将のドラマが
何年経っても作られている程度。

ドラマも低予算で毎回同じ様な芸能人がでてるだけ・・。
さらに予算がなくなると、お隣の国から買ってくる
という有様。

ストーリーを作り出していく、この「クリエイティブ」な
世界においては、やはりかなわないのかなあと
感じる次第です。

これは、米国のある意味「文化」なのですねえ。
(歴史や、彼の国がしてきた事は許せんことは多いですが
 この分野においては、完全に負けですな)

ということで
今日はこのへんで。