さすらいの老爺2014年03月01日 22時00分


アクイラ 銅弦2

久々に、弦の話。
前にも書いてましたけど、ウクレレの4弦は、開放(押さえないで弾くと)で、G(ソ)の音。

楽器を持って、上(4弦)から
G(ソ)に始まって、C(ド)、E(ミ)、A(ラ)となっています。
つまり、中高・低・中低・高音って順番に4弦から1弦に割り振られてます。

なんでこんな不思議な音の設定かは、本当のところは分かっていない様子です。
でも、ウクレレらしい、ぽろろん、ていう明るい音の秘密はこの辺にある様です。

このGを、1オクターブ低く設定するのが、いわゆるLow-Gセットと呼ばれるもの。
すると、音域が少しだけ広がるので、3弦 C(ド)の音よりも、低い音が出す事ができます。

伴奏ではない、メロディラインを強調したソロ弾きや
そもそも、ギター系の譜面からアレンジをする場合とか、いろいろありますけど
Low-Gセットにすると、明るいウクレレが、ちょっと大人びた印象の音になります。

音域も少し広がり、少し低い音が出せるので、1弦での高いポジションを弾く
アレンジより、弾きやすくなる場合もあります。アレンジも原曲に近くなる場合もあります。

さてさて、Low-Gセットは、4弦の音を低くしなきゃいけないので
弦の太さを稼がないと、低い音がでません。

もともと、3弦 Cが、最も太い弦ですから、さらに太い弦を張るとなると
ウクレレに負担を掛けます。

そこで、この4弦の低い音には、ナイロンに金属を巻いた、所謂「巻き弦」が使われます。
ギターの4弦(D)と同じモノが使えるのです。
(ただし、これでもウクレレに負担が掛かるので、ちゃんと対応している作りじゃないと
 昔は、ブリッジが壊れるとか言われたみたいですが・・・)

また、巻き弦なので、ギターみたいに、キュキュ音(ノイズ)がでます。

ウクレレをはじめたばかりの頃は、この巻き弦に慣れなくて、どうしたものかと思い
フロロカーボンの太い4弦とかを張る様にしていました(つまり巻き弦じゃないもの)。

カニレアのウクレレは、もともとAquila(アクイラ)が張ってありましたので
Low-Gセットにするときには、アクイラの白い巻き弦(アルミかな?)を使いました。
その後、WoodMagicさんで張って貰ったのが、この銅色のアクイラLow-G弦。

色が違うので、つまり他人と違う(ニヤリ)。
また、音の出方とか、触ったテンションとか、お気に入りの弦の1つになりました。
アクイラ銅弦
上は、Oihata:ST-1に張っているもの。

しかしですね・・・
このアクイラの、銅弦・・・どうやら製造中止になって、しばらく経つ様子です。
私も、なんとか在庫を確保しているのですが、あと数本しかストックがありません。
工場からロットで買っておくべきでした(イタリアから?)。

つまり、これを使い切ったら、もう世の中に無し。
まあ、メーカーの作るものですから、無くなれば終わりです。

でも、出来れば、この弦を使いたい。でも、もう無理。

似たような、銅巻き弦を、実は前から探しています。

ウクレレの4弦巻き弦には、ギターの4D弦が使えます。
て言っても、クラシックギターの弦なんです。

アコギは使えないと思います。芯にナイロンじゃなくて、鉄が入ってますから。
・・・間違えて、アコギ弦も何本か買っちまってますけど(;^_^A 

そんな中、以前、同じくWoodMagicさんに聞いた、お奨めのLow-G弦は
Augustineていう、クラギの弦です。この黒いのが比較的ノーマルテンションでウクレレ向きです。

Augustine

黒いパッケージの奴です。
黒<赤<青<紫・・・の順番にどうやら、テンションが高くなる様子です。

カニレアとかoihataにも、このAugustine黒は張った事があります(4D弦のみ)。
でも、銅弦があるウチは、oihataには、この銅色の弦をほとんど張っていました。

しかし、そろそろ、ストックの温存を考えなきゃいけません。

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発表会が終わったので、Oihataのカッタウエイの子(SD-1)の4弦を交換しました。

ずいぶん前に、試しに買っていた、同じAugustineの赤弦。
やはり、ちょっとテンションが高くてダメでした・・・orz 1週間で諦めました。

じゃどうすべ。

Oihataの制作者、尾伊端氏のお奨めは、ハナバッハていうドイツの弦です。
何も言わなきゃ、これが張られます(Low-Gセットの場合)。

※私の場合には、オーダーした時に、こちらから銅弦を送って張って貰いましたので(^^ゞ

ハナバッハなら、ローテンション(黄色パッケージ)の4D弦。
かのハープオオタさんもご愛用だとか?

ひさびさに、持っていたストックから、1週間、張ってみたんですが・・・
ハナバッハ
なんかねえ。好みじゃない。(これ以前も、感じたんだけど、何度やっても同じかな)

うーむ、どうしたものか。

金曜の会社の帰り道。数少なくなった近所の楽器屋さんに寄り道。
レレコーナーに行くと、Low-G弦が数本は置いてあります。

まず、滅多に使わないけど、いちおう確保の・・・

フェイマスLowG
キヨシ師匠ご愛用の、Famousの弦。少し、灰色ぽかったと記憶。

さらに、勢い余って、買ったのが
SAVAREZ
SAVAREZ(サバレス)。
フランスの弦ですが、使うんだろうか?
(後には、昔WoodMagicで買ってあった、ウクレレ弦セットw)

クラギコーナーに行きます。
いつものAugustineの場所に、見慣れない奴が?

Augustineの弦ですが、黒パッケージなのに”Gold”て書いてあります。
なんだこりゃ?

お店のPOPにも、こいつのテンションだけ書いてありません。
お店のお兄さんに来ても『?』・・・調べてもらったけど、検索できず(´ヘ`;)
その場で、iPhone5sでネット検索掛けたのですが、これも不明。なんだこりゃ。
Augustineのページにも画像にありますが、テンションは??? ノーマルかローか?)

面倒なので、購入。お、大人じゃん。

Augustine Classic Black Gold


米国のサイトも調べました。ライトテンションに記載あり??

もうね、張ってみないと分からないので、張ってみます!

金の老爺

個人的には、金色弦で、ちょっとゴージャスで嬉しい感じ(爆)。

赤弦よりは、テンションが低い感じもします。
でも、張る作業の時は、堅い感じもしました。
正直よく分かりません。

で、試奏した感じ・・・
ハナバッハよりは、(個人的には)イイです( ´ ▽ ` )ノ
なんとも言えませんけど、もうちょっとテンションの低い、金色弦を希望(笑)。

まあ、しばらく、この弦でトライしてみたいと思います。

さすらいのLow-Gジプシーは続くのでありました・・・つづく(たぶん)。



<おまけ>

なにも考えないで、レジに弦を持っていったワタクシ。
レジ打ちお姉さんが、SAVAREZの値段を調べに行って戻って

打ち込んだ金額が・・・525円!・・・ゑ?て感じ((;゚Д゚))ガクガクブルブル 

た、高いぞ、フランス弦。あと200円出したら、Oihata弦が1セット買えますねん。

ちょっと戸惑ったけど、大人ですから、ええ、買いましたとも。