いざ、奥飛騨へ その12013年05月10日 12時00分


GWはどこにも出かけなかったんですが
この週末、旅行の計画を立てていました。

去年の今頃のブログを見ると
伊豆のオーベルジュに出かけているんですが
それは、いつも行ってた「蓼科」のホテルの
レストラン料理長さんだったAさんを探す目的。

一昨年の秋にホテルを辞め、伊豆に向かったというお話でした。
残念ながら、そのオーベルジュには既にいらっしゃらず
ネット検索しても、行方知れず・・・・

あの野菜を生かした絶品フレンチは二度と食せないのか?
と断念していました(大げさ)。

と、GW前に、なにげに検索すると・・・

あのAシェフの名前が載っている、某旅館風のサイトがヒット。

しかし、どうみても、こりゃ「温泉旅館」な宿。
でも、きちんとAシェフの名前もありますし
料理も写真も、どうみても、Aシェフ流のもの。

料理長は別において、オーナー=Aさんですので
ついに、ご自分のオーベルジュを設立したご様子。

んで、値段も破格(1周年記念)だったので
奥飛騨という立地で遠いんですが、予約しました。

あえてGWを避けての選択。
ウチの黒い子OTBで、出かけた一番遠い所は白馬ですから
ほぼ、それに匹敵する距離になるハズです。

カメラは、最近こればかりの、OM-D EM-5。
レンズは、M.ZD12mmBLK、45mmと
昨晩、オリオンから間に合って到着したM.ZD60mmMacroです。


中央高速で、一路西へ。

双葉SAで、休憩。
ここにはハーブガーデンぽい所があるんですが
最近は、かなり伐採しちゃって、なんか貧乏くさい場所に
なっちゃいました。

OM-D EM-5+M.ZD60mmMacroの初試写です。


いつものベンチ。

OM-D EM-5+M.ZD60mmMacro

普通の中望遠としても、使えそうな雰囲気です。


以前は沢山あったのに伐採された、モミジの樹。

OM-D EM-5+M.ZD60mmMacro

うむ、悪くないですね。AFも速いです。



OM-D EM-5+M.ZD60mmMacro

タネがプロペラみたいで綺麗。


あまり撮りたいものも無いので(爆)
休憩が終わったら、高速に戻ります。

松本ICから降りて、上高地方面の看板に従い
山々がそびえる、その向こうへ・・・・

ちょっと早めの昼飯を、道路沿いで見つけた
おそばやさんで。


OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

エビ天が熱くて、口の中、火傷しました(´ヘ`;)
でも、蕎麦は、さすがに信州。

158号線=あの野麦峠かと思いつつ
山と山の間のワインディングを走ります。

遅い春が山に訪れたのか
小さな新芽が芽吹いていて、山が若草色に染まっています。
場所によっては、まだ山桜などの姿も見れました。


今日のお宿は、実は上高地のさらに先。
新穂高のロープウェイの近くです。

となれば・・・
ココまで来たら上高地くらい見ておかないと、と思うのが人情。

実は、ワタクシ、上高地へは一度も行った事がありません。
果たして、あの美しい風景は??

上高地は、マイカー規制が掛かっていますので
車で行くことができません。

沢渡か平湯の駐車場に止めてバスに乗ることになります。
宿が西側なので、平湯まで走らせて、大型駐車場である
アカンダナ駐車場にクルマを置きました。

さすがに金曜日ですから、全体の1/5も車がありません。

駐車場の一段下が、バスターミナルです。
ていうか、バス停。

ここから、大正池くらいには行きたいと思っていたんですが
どうチケットを買っても、往復2000円。

ということで、チェックインの時間も考えると
大正池で降りて、散策して、上高地のターミナルから復路
という計画にしました。

案内のおばちゃんによれば
大正池で降りて、田代池を経由して
梓川沿いに登って、河童橋まで行ってターミナル戻り、だと
ほぼ1時間半から2時間との事。

リンクしておくので、この地図をチェック!
<<上高地の地図>>

だったら、私の歩速なら1時間だっ!との事で
12時50分のバス→大正池1時30分→2時半のバス?
3時には駐車場に戻ってきて、4時前にチェックインっ
という無謀なスケジュール(=妄想)にしました。


OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

車を駐車したのが12時半だったので、ちょうどバスが行った後。
30分間隔なので、このバスは12時50分発です。

さっき走ってきた「安房トンネル」を抜けて
上高地方面のバスや許可を受けた車しか通れないトンネルへ。


大正池で降りる人は誰も居ませんでした(爆)
ウチら夫婦2名以外は、バスで奥地へ向かいました(´ヘ`;)

履いてきたのはスニーカーですので
歩くのは何とかなるハズです・・・・が
ただ、私に合わせる、カミさんは大変だけどね。

時刻は、1時20分。よし行くぞ。

・・・・あれ、イメージとちが〜う。

午後から曇天になってしまったのもあるんですが
遊歩道はありますが、整備されてない
砂利道や雨などで泥道と化した場所も多いです。


大正池と奥穂高連峰
OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

<<ホントに綺麗な時の写真>>

いくら曇天が悪いにしても、差がありすぎる((;゚Д゚))ガクガクブルブル

私の写真の腕は置いておいても、条件が厳しい。
雨はまだ降っていませんが、風がけっこう吹いてきました。

まあ、初・上高地ですし、どんなところか
今回はチェックのための「ロケハン」という事にします。


でも、水や川はたいへん綺麗です。

西側を見れば、大正池の向こうは、焼岳です。


OM-D EM-5+M.ZD45mm



OM-D EM-5+M.ZD45mm

曇天のためか、RAW現像でも、うまく美しさを表現できないので
ちょいちょい、アートフィルターを活用してます。


OM-D EM-5+M.ZD45mm

かなり道悪な散策路を行きます。
これは1時間で果たして回れるのか?

その上に、平日だからか
シナや半島の外国勢が目立ちます。
大きな声でしゃべりまくり
狭い散策路を我が物顔で歩き
ベンチがあると、なんだか食いものを食べている・・・

今度「尖◎も◎島も渡さない。ここも同様だ」ていう
彼らの言葉を覚えて言ってやろうか?と思いつつ
地元の人には観光収入源な方達の間を縫って
先に進みます。


OM-D EM-5+M.ZD45mm

ようやく大正池から田代池に到着。


OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

といっても、まだ冬があけたばかりですから
池というより、湿地帯な体です。
枯れっ葉も多いので、寂しい感じ。


田代池から、一度道をそれて、梓川へ。

OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

ウグイスが綺麗な鳴き声を披露してくれていました。


カメラ撮影をしていると、どうしても立ち止まったり
横道へ逸れるので、奴らに抜かれるのがシャクですが
再度抜き返して、先に進みます。


田代橋まできました。
ここからは、舗装されて、かなり道が良いです。

OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

川の水も雪解け水でしょう、本当に綺麗です。

空気の汚い、自宅近郊に比べたら
やはり、規制が掛かっているためか
空気が”うまい”事を感じます。

本来、奥穂高の神域だと思いますが
やはり、人を入れてはいけない場所だと思います。

まあ、ウエストン宣教師さんに文句を言う訳じゃありませんけど。


梓川の横を、舗装された道をズンズン行きます。
散策路でロスした時間をココで取り戻しつつ、撮影。


OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK


OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK


霞沢岳
OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK


OM-D EM-5+M.ZD45mm



OM-D EM-5+M.ZD45mm


OM-D EM-5+M.ZD45mm



OM-D EM-5+M.ZD45mm


OM-D EM-5+M.ZD45mm

かなり高速移動しましたので、
ついに河童橋まで到着。
もう、2時15分くらいです(;^_^A


OM-D EM-5+M.ZD45mm


奥穂高(岳沢)を望む
OM-D EM-5+M.ZD45mm


OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK



OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

ココまででタイムアップです。
バスターミナルまで、約5分。

ターミナルに到着したら、5番のバスが来ていました。
なんとか飛び乗って、平湯の駐車場に戻りました。

運動不足で、高山で歩き回ったので
流石に酸欠・・・眠気が襲います。
バスの中で、船を漕ぎながら、無事3時に駐車場へ。

上高地。
想像とだいぶ違っていましたが
夏の晴天時にリベンジしたいものです。

ここから、自分の車で、目的の宿へ。


到着〜(ていうか、コレは実は翌朝の写真(爆))
OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

ホント、見た目は、温泉旅館です。

フロントの方は、お見かけした事はないのですが
どうやら、以前「蓼科」のホテルにいた風です。

「3日ほど前に、Aシェフと蓼科◎◎の同期だった連中が
 旅館に遊びに来ていたんですよ。」とのこと。
我々も知っているホテルのスタフさんの名前がありました。

あちらのホテルで、レストラン・マネジャーをしていた
ソムリエのITさん。グラスワインでピノを出してくれた方ですが
異動して系列ホテル(那須)の支配人になったのだそう。

チェックインと暫し歓談した後、部屋に通して頂きました。



雰囲気を見ると、以前からある宿を
オーベルジュとして改装した様子。

たぶん、前のオーナーさんが「名前は残してくれ」と
言ったかどうかは定かではありませんが(妄想)
そういう事があったのかと推察・・・。

源泉が2つも入る、本格的な温泉宿だったんですね。
ウチの部屋は1つだけの洋室ですが
以前からも洋室だったみたいです。



OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK
あのホテルにもあった、ウエルカムクッキーがありました!


宿の中を散策・・・

OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

この囲炉裏と鉄やかんは年季が入っていますね。

OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK


OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

食事所の入り口。

OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK

温泉に浸かり、しばらく休んだ後
6時半から、いよいよ、あの夕食です。

グラスワインはシェフお奨めとしました。
葡萄の種類は聞いたのですが、忘れちゃいました(爆)
かなりポリフェノールが多そうな感じですが
酸味が少なく、飲みやすいワインです。
(以下、OM-D EM-5+M.ZD12mmBLK)




おしながき



前菜


「この野菜の巻き方は・・・Aさんらしいです」と言うと
(フロントの方が給仕もします)
「みなさん、懐かしいと言ってくださいますね」とのこと。

Aシェフ料理を追いかけてくる方も多い様子です。



パンも焼きたて。
この尖ったガバドン((C)円谷プロ)の
みたいなのは「きび」のパンですが、カリカリで中ふわふわ。
前のホテルと全く同じで、嬉しく思います。


野菜や魚のソース和えが絶品。
紫なのは、地元のドラゴンフルーツのソース。


「やさいが、ホント旨いですよね」と言うと
「これがAの得意技ですから」とニヤリと言って返して来ます。

このフロント兼給仕の方も、Aシェフの腕を見込んで
この仕事に従事しているのかもしれません。


Aシェフ地元(伊豆)の、金目です。

左下のは、オリーブの刻んだもの。分からなかったっ。


メインディシュのお肉は、そりゃ飛騨牛を選びますっ!

ソースは実は左右違うんです。右がワサビ、左は味噌です。


お口直しはグラニテではなく
なぜか和風のお茶漬け。

ご飯の中に、地元でとれた、
鮎(だったと思う、イワナかな?)が入っていました。
フレンチなのに、おダシも旨いじゃないかっ!




最後にデザートなんですが
お皿を持って現れたのは、Aシェフ、いやAオーナーです。

料理を食べたのは2年振りなこと、伊豆まで探しに行った事、
そして、偶然ネットで検索した事などをお話ししました。

お聞きすると、ちょうど1年前にオープン。
道理で、去年の今頃は、検索しても出てこなかった訳です。



「いや、味が変わらなくて、申し訳ないです」
恐縮するAオーナーですが
「いやいや、コレを食べに来たんですっ!」と強調。

料理長は他にいらっしゃるとのサイト情報でしたが
今日は、お客さんも少なく、
厨房から、檄を飛ばす声がしましたから
自らが腕を振るっていたのかもしれません。

この料理をまた味わえたのも、縁があってのこと。
また、遊びに来ますと、言っておきました。


そんな数多くフレンチを食べた事はありませんけど
彼のフレンチは食材の味を生かしたもの。

野菜は、野菜本来の味が際立っています。
ソースが主張しすぎていません。
胃にも優しい感じで、本当に旨い。

探して遠路はるばる来た甲斐がありました。

ということで、温泉宿の夜は更けて行きます。

つづく・・・。

コメント

_ 時計好き ― 2013年05月18日 22時29分

それだけ腕を買う贔屓の料理人が居るって羨ましい話です。

日本には旅情を掻き立てられる場所があちこちにありますね。
ああ、旅に出たい。温泉に入りたい・・・・

_ MOTO ― 2013年05月18日 22時49分

奥飛騨ですので、場所柄、上高地の駐車場も
京都ナンバーとか西の方が多かったですよ。

さすがにあの距離だと
アイサイト(追従機能)が欲しい、レガシー系OTBでしたw

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