朝からやられた2008年04月10日 21時32分

線路をゆく
「線路をゆく」with "au NEON"

旧国鉄から横文字の名前になった会社
のオレンジの車両で通勤する身にとって
「電故」は日常ちゃめし事なことであるけど
今日は、つくづく、この会社の安全管理と危機管理のなさに
呆れに呆れた日。
だから、ああいう事故が西や東で起こるんだ。

春なのに薄暗く、肌寒い雨の木曜。
たしかに、若干電車はすでに遅れていた。

乗換駅の直前で、信号が赤だかなんだかという訳の
わからんアナウンス。おまけに駅に他の車両がいる
ということで、ブレーキが掛かり、車両停止。

乗換える路線も、新学期の影響からか、最近常に数分遅れだし
ちゃんと動けば、間に合うか・・・とイージーに想定していた
とたん、車両内の照明消灯・・・。
あ、これはだめだな(´ヘ`;)。
車掌アナウンスは、火災とそれにともなう停電のためとか。

いつものごとく、散発的で、何が何分間、どう掛かって
どうなるか的な情報はいっさいなく、心もこもってない
淡々としたアナウンスの最後には「しばらくお待ちください」。

20分、30分すぎても同じアナウンス。
10年前とちっとも、いや新会社以来からもか。
40分待って「しばらくお待ちください」?
日本語の「しばらく」の定義を教えて欲しい。

50分程経って、
「最前列と最後尾の車両から、降車の準備ができました」
判断遅すぎませんか?

よく見ると、線路に黄色い帽子の
小学生がたのしそうに傘をさして歩いてるぢゃん。

線路内に降ろし始めたということは、
もう、運行再開の見込みは完全に無いということ。
だって「線路内に人が立ち入った」という理由で
しょっちゅう電車止めてるもの。
それこそ、どこに誰が座り込んでるかわからない
軌道内を電車を走らせる訳がない・・・。

4号車にいたため、1号車をめざす。
しかし2号車までたどり着いた途端、前に進まない。
その内、このまま電車に乗っていくしかないであろう
輩は「(降りようとする奴は)勝手なんだよっ」とか
怒りをぶちまけている。

それをいうなら「降車を許可した会社側に言え」。
論理的に、そいつの言っていることはおかしい。

だいたい、こういう所に、国民性がでる。
「受け身的・我慢強い・無関心・自分で判断しない・・・」
他の国だったら、
とっくに非常コックひねって脱出してるんじゃないか?
でも、だから、暴動にならなくて済んでるのか・・・

こんな状況で「みんな勝手」という発言の真意が見いだせない。


自分のいるエリアのドアは開いていない。
非常コックを開けたい。でもそれこそ「勝手に」なっちゃう。
しかし、その前、つまり2号車の最前部のドアが開いている。
誰かが「ほんとに勝手に」開けて降りたのだ。

列を押し分けて前にでる。すいません、といいながら。
こういう時に、前に行かせない様にする輩もいる。
底意地の悪い奴は、こういう時に人間性がでる。

その全開されたドアの前に、
数人が、何ごとも無かった様に
つり革に捕まって立っているのも、何か異様な光景。

だいたい、非常コックを開いたら
タラップくらい出てもいいだろう、新型車両なのだから。
でも、仕様にあったとしてもコスト優先で
あの会社が削除したと、想像してもおかしくない(妄想?)

下を見れば、
線路の下の地面から線路の位置まで
大きめな砂利が斜めに盛り上げてある。
ドアの直下は1.2mくらいか?
とすれば、砂利の下は、だいたい1.5mか。
立ってみれば自分の身長が足されるから
3mくらいあるようにも見える。

だけど、子どもの頃、2mくらいの屋根から
飛び降りていたし、だてにKONAMIに行ってない。

考える間もなく、車両からJUMP=脱出。
傘の花の咲く、線路際を駅に向かって歩く。

1号車では、車掌の出口付近で、それこそ
1人しか降りられない様なタラップで女性を降ろしている。
ああ、女性専用列車だからか・・・。
危機管理からしたら、スカートも通勤向きではないのかも。
たしかに、あのドアからは、
男性でも降りられない人はいるかも。
しかし、やっていることが非効率的で前時代的。

線路を歩いて来たおっさんは、
ホームに立たされている新人駅員にどなり散らしている。
そいつに怒っても何も変わらないよ。
八つ当たりしても変わらない。

駅では、前の車両が、ホームの真ん中で止まっている。

せめて、前車両の後ろと、自分の乗った車両の前側
をホームに止めさえすれば、線路なんて歩かなくていいのに。
たぶん、あの電車、自力では何もうごけない。電気がきても
ETSが効いてしまって、有視界航法もできないのだろう。

過去に起きたトラブルはまったく生かされてない。
なぜトラブルが無くならないか?

答えは簡単。
お金を迷惑を掛けた人に払わないから。
(振り替え輸送してくれる会社には払うのかな?)

50万人に影響っていっても
自分を含めた彼らの、時間×人数×費用(あるいは単価)
を払うことが絶対ないのだから、痛くも痒くもない。
ニュースでは、今年になって国交省からの指導が3回。
ま、なんとも思ってないよね。

結果、7時間の運休。
あの「勝手だと」文句を言っていた輩も
間違いなく、電車を降ろされたハズ。

通勤電車は、もう十数年になるけれど
ここまで酷いのは、数年前の1月の大雪以来。

線路を歩けたのは、ちょっと楽しかったけど(爆)
もう、缶詰はゴメンです。


ええ、今日の帰宅は、ハナから私鉄で帰りましたとも。