美しき日本人2006年10月19日 21時47分

以前の1時間半以上の通勤地獄から開放されたとはいえ
電車で会社に通う毎日。座っていく距離でもないけど、
空いていたら座りたい、そんな微妙な距離を電車に揺られる日々。

で、たいがい座席が空いていることはないのだけど、なにせスリムな
バディであり、通常のおっさんほどスペースを必要としないので
ある程度の隙間なら、座ってしまう特異体質(爆)ではあるが、
細い故に左右にナメラれることが多い。

今日も学生風情な兄ちゃんが、大股開きで完全に腰から落ちそうに
爆睡中。その左はおっさんが座っているが、右側の女性との間は
中途半端に空いている状態。
この中途半端な状態が、ワタクシ非常に嫌いである。

お互いに譲れればもう1人座れるのに、皆、無関心な素振りを
みせるからだ。先日も高校生風ジャージ姿の若者が巨大なスポーツ
バッグを前に置き、2人分の座席を取っていたので、無理矢理
座ってやった(爆)。
コンプライアンスもあるから、常識のない奴と喧嘩も
できないが「わからせてやりたい」意欲に無性に駆られる気持が
フツフツと沸いてしまうのは、前世か指導霊の所為だろうか(´ヘ`;)

ほんでもって、その兄ちゃんに「すいません」と声を掛けると
豆鉄砲を食らった様に、飛び起きたが殆どスペースは拡大せず。
でも、くやしいので背もたれに背もつけられない「正しい」姿勢の
まま狭いスペースに座ることにした。(ほとんど意地の世界)。

しばらくすると、この時間帯には非常にめずらしい、
70歳前後とおぼしき、おばあさんがやってきた。
ラベンダー色のセーターを着た、小洒落たおばあさんだ。

だいだい、この時間帯だと、歳がいっても中高年レベル。
スーツを着れば、スーパービジネスマンに変身するが、
普段の通勤(今日もそうだけど)は隣の兄ちゃんと友達の学生と
間違える様な格好なので、まわりのおっさんにもナメラられるし
偉そうな雰囲気を出している人には、基本的にゆずらない。(爆)
でも、めずらしく、そのおばあさんはやってきた。

こんな学生野郎の隣りで肩をすぼめながら我慢するよりは、
おばあさんの方がまだ楽に座れるし、譲ったほうが良いかと
声を掛けてみる。
「すいません、座りますか?」中腰にもなってみる。
「いえいえ、いいんですよ。」手を振りながら丁寧にお断りされた。
やっぱり、この兄ちゃんの隣りじゃ、嫌だったかもなぁ。

ていうウチに、電車出発。2つ駅が過ぎたところで
兄ちゃんの左隣りのおっさんが下車。でも目の前にはOLさん。
OLさんが、手の平で席を指して、どうぞという。
遠慮するおばあさん。「次の駅で降りますから」とOLが言い、
やっとおばあさん、座る体勢に。
で、自分の方にわざわざ会釈してから座ったのだ(◎o◎)/。

電車はさらに進み、となりのアホ学生が途中飛び起きたりもしたが
座席スペースに変化なし。あと1駅で降りる・・・というところで
どうやらおばあさんは下車の様子で、立ち上がった。
で、下車する前に、わざわざ、自分の前で、また会釈。
「ありがとうございました」とあいさつをして降りて行かれた。

席を譲ろうとした行為はたいしたことはないし、
そのことを書きたい訳じゃない。
なにもしてないけど、「その気持」に「感謝」を表してくれたのだ。
席も譲ってない相手に、3回もお礼を言う、古き日本人。
なんだかすごく懐かしくて、いいものを見せてもらった気がします。

これからも、チャンスがあったら、席を譲る努力をしてみよ〜。
でも、やっぱり、狭いところ嫌だったんかな?