六連星(むつらぼし)の記憶2013年09月07日 22時18分

SUBARU 6STARS
今日、ちょっと不思議な事がありました。

週末の買い物に、カミさんと車で。
近所のドラッグストアに車を入れます。
郊外型の薬局です。

その隣りのスーパーは駐車場の幅が狭く
こちらは3ナンバー車でも隣りとかなりスペースがある作り。

なので、こちらに停める事が多いんですが
いつもの様に、駐車スペースへバックで入れます。

左にハンドルを切りながら、バックして下がるウチの車の前を
右から小柄な80代と思われるおじいさんが、よたよた過ぎていきます。
白い野球帽を被って、シャツにスラックス。
この世代は必ずベルトをしています(笑)

なんか近いなあ、と思いつつ、バックして駐車を完了。
すると、おじいさん
バンパーというかフロントをジッと凝視しています。

時折、運転席の私と助手席のカミさんを見て
またフロントを見て、車の左前から動きません。

ていうか、佇んでる・・・。

すわ、またマンションで何かぶつけられたか?((;゚Д゚))
嫌な予感がよぎります。
(お爺さんに、車がぶつかったハズはないので(;^_^A )

慌てて、車のドアを開け、降りて行って、お爺さんに話しかけます。
「どうかされました??」
まだ、お爺さん、車の前側を見ています。

「この車は、何年乗ってるんだい?」
・・・へ? 拍子抜けする質問です。
また、車の前を見ても何も起こってません。
ていうか、洗車してないから、汚い子だけど(´ヘ`;)

「え、もう7年ですけど」後で考えたら、8年目でした(爆)

 何か言いたげですが、文句じゃなさそう。

「あんまり(最近、スバルを)見ないから」とお爺さん。

円安の影響と米国での人気で
スバルは元気なんですが、まだまだヨタ車に比べれば
見かけないのかも知れません。
スバル乗りから見ると、結構走ってる気がするけどなあ。

「スバルがお好きなんですか?」
「昔ね、知り合いが、小さくて丸いのに乗ってたから」

ああ、テントウムシだ。
「スバル360ですね?」
なんとなく、嬉しい様な顔をしています。

スバル360は、1958年=昭和33年です。
映画、ALWAYSの時代。
お爺さんは、30〜40代の頃かもしれません。

お爺さんからすれば、スバル=360のイメージが強くて
この車もそうですけど、丸くて小さくないから
もう無くなったのかなと思っていたのでしょうか?

「最近は、こういう形なんですよ。
 レガシーっていう車のちょっと車高が高い奴です」

レガシーって言葉に「?」てな表情をしたお爺さん。
最近の車にはピンと来なかったみたいです。
でも、今のスバルはこうなったのか、と納得した様子。

店舗の方へ体を向けて、それから、車の横をチラリと目線を落とし
「ん、カッコイイね」そうつぶやきながら
私たちを残して、さっきの歩速でお店へ向かって行きました。


途中から降りてきて、様子を見ていたカミさんと
『おい、こりゃ凹んでるぞ』的な事を言われるかと思ったと
お互い確認しながら、不思議な会話になんだか素敵なひとときを
過ごした気もしました。

ウチの親父より、ちょっと年上のカミさんの親父と同じ位でしょうか。
会話していると、唐突に昔話のスイッチが入る事がありますが
歳を取ると、最近の事より、昔の若き頃の記憶が強烈に
蘇るのかもしれません。

40年位たったら、私も同じ様な事を、私の歳くらいの人に
言っているのかな・・・。

我が黒い子、OTB。よく考えたら、まる8年か。
まだ、カッコイイと呼ばれて、良かったね。