京都日記 2010_0326_0012010年04月09日 21時00分

京都日記2010  2日目
マールブランシュ カフェ(実は1度も茶してない)
E-P2+M.ZD 17mm F2.8


京都2日目でございます。
『進々堂』で買っておいたパンと
コーヒーで軽く朝食を済ませ出かけます。

去年ズミで撮影した↑カフェを横目に
エスカレータで上がると、もう近鉄の駅。

ホテルが駅前だと、楽です。

京都旅行なんですが、今日は奈良に参ります。

実は・・・2度寝しちゃったせいで、すでに出遅れ(泣)。
とにかく、近鉄線で、まずは天理まで。
あんまり調べてなかったんで、とりあえず急行で。

小一時間ほどで、天理に到着。


E-P2+M.ZD 17mm F2.8 <デイドリーム>

ここから、ちょっと離れた、JRに乗り換えるんですが
某所へ向かうと思われるじじばば集団に阻止されて、JR駅に着いた頃には
電車が行ってしまった模様。
・・・次の電車って、30分以上あるやん(´ヘ`;)

こんなローカル路線という認識がアリマセンデシタ。


E-P2+M.ZD 17mm F2.8

構内には自販機しかなし。
売店もないし、まだ曇ってて、寒々しい・・・。

することがないので、こんなん撮ってました(´ヘ`;)
首から下げる時は、パンケーキ17mmは気楽。
これで、竹(レンズ)くらいの描写があったら、文句なし。


E-P2+M.ZD 17mm F2.8


E-P2+M.ZD 17mm F2.8

反対方向に、電車が来ました。
おおっ、小洒落てる車両です。
「撮り鉄」じゃないけど、パチり。


ラッピング列車「万葉の四季彩」
E-P2+M.ZD 17mm F2.8


どうやら、ラッピング電車が数種類走っている様子。

ようやく、行きたい方面の電車が来ました。


観光列車「旅万葉」
E-P2+M.ZD 17mm F2.8

これは、なかなかいい雰囲気です。


E-P2+M.ZD 17mm F2.8


E-P2+M.ZD 17mm F2.8

電車に乗ったら、くわ〜っと、お日様が。ありがたい。

で、ようやく目的地に到着しました。

三輪駅です。

E-P2+M.ZD 17mm F2.8


ずいぶん前に、江原(啓之)さんの本でも紹介され
はたまた、先日たまたま見たTVでも紹介されてた
「大神神社(おおみわじんじゃ)」がある場所。

ここは、『三輪山」そのものを御神体とする
古き神道の形を残した、神社です。


結界たる二の鳥居をくぐると、静謐な空気が。

E-P2+M.ZD 17mm F2.8



E-P2+M.ZD 17mm F2.8
ついに、雲が割れてきました。

それにしても「三輪明神」という名前からすると
あの方(美輪明宏)の名前って、アナグラムの様な気がします。

ま、さておき、参道を進みます。




E-P2+M.ZD 17mm F2.8

参道の途中にある「祓戸社」で、まず清めの参拝。
そのちょっと先に「夫婦岩」が苔むした姿で祀られています。
(ここは写真なしね)


E-P2+M.ZD 17mm F2.8


E-P2+M.ZD 17mm F2.8
階段の先に、拝殿が見えてきました。


カミさんと「夫婦岩」に手を合わせた後、階段の前に手水舎へ。
手水を済ませたら、そこに居合わせた老夫婦。
お爺さんにカミさんが声を掛けられてます。

「あそこは、縁結びだよ」(←夫婦円満もあるんだが)
「え、(私たち)夫婦なんです」
「それじゃ、もっと縁を結びたいんだね(ニヤリ)」
と、少し下ネタともいえる謎の言葉を残して
老夫婦は先に参拝に。

手水舎の上から、強い光が差してきました。晴れてきた?


鳥居をくぐって、拝殿に。

EP-2+M.ZD14-42mm F3.5-5.6

御祭神は、大物主命。

我が産土の神様である「静岡浅間神社」は
浅間神社=木花之佐久夜毘売命ですが
実は、「大己貴命(おおなむちのみこと)」も祭神の1柱。

あの、因幡の白ウサギで有名な「大国主命」の
若い時の名前が、「大己貴命」です。
で「大物主命」とは、大国主さんの「和魂(にぎみたま)」
が現れたもの。

ぶっちゃけちゃうと、大己貴命→大国主命→大物主命と
同じ神様なんですわ。

その神格とか現れ方が違うんですね。
これが、神社の御祭神を知るとおもしろい点。

いきなり会った方に、お願い事をしないのは人の世界
でも当たり前ですが、いきなり知らない神社に行って
「◎◎お願いします」ていうのも変な話です。

とにかく、ここまで来れた事を感謝。それのみ。



EP-2+M.ZD14-42mm F3.5-5.6

三輪山自体が、御神体ですから
これは拝殿になります。さすが大和の國・一の宮です。


近くの社務所で、御朱印とおみくじを頂き
奥にある「狭井神社」に向かいます。




EP-2+M.ZD14-42mm F3.5-5.6

つづく・・・

京都日記 2010_0326_0022010年04月09日 22時00分

苔の道
EP-2+M.ZD14-42mm  ISO400 F5.6  S1/30

狭井神社に向かう参道は
三輪山の周辺を廻る道。
この苔むした岩壁の向こうは、神域です。


EP-2+M.ZD14-42mm F3.5-5.6

TVでは、今田◎司や勝ちゃんが、手をかざして
「ビンビンくる」と言ってた場所がココ。

ワタクシは、あんまり感じません(自爆)
カミさんは、手のひらがピリピリ来るらしいです。

ま、基本的に鈍感なんですが
この空気感はやはり凄いです。

で、そっちより、苔と言ったらズミなんでレンズ交換(爆)。


EP-2+LEICA D SUMMILUX 25 mm ISO400 F4 S1/80

思った程、14-42mmって絞れば悪くないじゃん?

でも、ズミのMFアシストを入れると、
レンズ側の反応が強すぎて、ピントリングを触ってないのに
ちょっとカメラを動かすだけで、拡大表示してしまう(´ヘ`;)
これじゃ、鬱陶しい・・・。で、またレンズは戻した。


さて、「狭井神社」に参りました。

こちらは、同じ御祭神ですが「荒魂(あらみたま)」が
祀られています。同じ神様なのに、違う訳です。

(伊勢)神宮でも同じで、皇大神宮の裏手には
天照大神の「荒魂」が祀られていますです。

こちらは、万病に御利益があるご神水が湧き出る場所。
でもね、ペットボトルで、というのは、どうなんでしょう。


さらに、この拝殿の横手から、実は神域たる三輪山に
登れるルートがあります。時間制限・行動制限などが
決められております。

御朱印を頂いている社務所の前で、
これから登らんとする、家族連れが。

ちょっと俗っぽい(失礼)神主さんが
口をすっぱくして、その家長(最近言わないね)たる
お父さんに説明しております。

「飲食は禁止。写真撮影も禁止です。かならず◎時までに
 下山してください。まずは、あそこでお祓いをして・・・」

・・・・ゑ?

私も黙って見ておりましたが
カミさんは、なにやら、向こうを見て怒っている様子。

拝殿前の大幣が置いてある場所。
神社に行くと見れる、白木にふさふさした紙などが
ある、お祓いに使う道具です。あれが大幣(おおぬさ)。

走ってきた、子供が、騒々しく、兄弟や
親御さんに対し、祓いの真似事をしています。

よくよく見てると、これから、イザ登らんとする方たちが
その大幣を使って、なんと『自分たち』で祓ってます(超爆)。


な、なんじゃありゃ。

静岡浅間神社の奥殿特別参拝でさえ(といっちゃいけないが)
きちんとした神職さんが、祓いの行為をしてくれます。
やって頂くとわかるんですが(フラシーボ効果?)
頭の上のオーラがクリーンになった気がします。ホント。

さらに、神道は左がメインですから
左から祓うのが作法のハズ。
あれじゃ、ホコリを落としてる姿だよ(´ヘ`;)


これから御神体=神の体内(胎内)に入るというのに
なんたる簡素化。しかも昨日からの雨で、参道もぐちゃぐちゃ
のハズ。この神社の歴史から見れば、この山は
神職か、あるいは、きちんと『禊ぎ』をした者のみが
入れる場所ではなかろうか?

それを、こんな商業主義?に従って、易々と人を入れるとは。

水はともかく、手荷物検査はすべきです。
トイレすらない場所です。子供が我慢できなくなったら
何をさせてるかわかりません。おっさんもしかり。

家族の記念撮影だってするでしょう、大好きな携帯で。

愕然としました。
うーん。自分的には、もう結界があって
容易に入れる場所でもありません。
いくら霊的に鈍感でも、その位は感じます。
ていうか、畏れ多い。

(後になってカミさんが
「行きたいって言うとは思ってなかったけど、
 もし『登りたい』て言うなら『辞めよう』というつもり
 だった」と告白。
 自分はいずれにせよ、「畏れ多くて登れない」と言ったハズです。)

守らなければならないモノは、きちんと守るべし。
目に見えないものは、見に行ってはならないのです。
畏れは、恐れではありません。
それすら分からぬ、今の躾・教育にも疑問。
話がそれました。



複雑な気持ちで、狭井神社を後にしました。


さて、本来計画では「橿原神宮」に行く予定でした。
でも、なんだかそんな気になりません。

狭井神社をでた所に「東海自然歩道」の看板と
「元伊勢」の文字が・・・

元伊勢ってなに?

どうやら、伊勢神宮に「天照大神」を祀る前に
この三輪の地に、祀られていた時期があった様子。
(後で調べたら、そうだった。興味がある方は
 Wikiとかしらべて)

で、三輪山の裾野を、自然歩道に従い、行くことに。


この辺は、全部EP-2+M.ZD14-42mm F3.5-5.6で。


里山らしき所には、桜の樹が。











ああ、これで青空ならば・・・。











ここは石畳ですが、かなりぬかるんでいる所もあり。
だいぶ雨が降っていたんですね。




大和の村人(オドリコソウ)にも遭遇。



自然道から、山間の田畑に抜けると、
目の前に鳥居がありました。



つづく・・・

京都日記 2010_0326_0032010年04月09日 23時00分

八大龗王龗神神社
八大龗王龗神神社

ガイドブックにも載ってない場所。
カミさんが「あっ、龍王さんだよ」と教えます。

一瞬、過ぎ去る所だったんですが
「龍」と聞いて、通り過ぎる訳には参りません。
(でも干支は龍じゃないけどね)

参道の左右には、小さな池。桜が咲き始めています。

しかし、私たちが参道に入ると、かなり強い冷たい風が
麓の田んぼから、山に向かって吹いてきます。
めちゃ寒い((;゚Д゚))

参道を渡り、ぐるりと廻ると、もう1つ小さな鳥居。
池の中州に、一応拝殿らしきものがあります。

ひっそりとしています。
池の奥。つまり三輪山側には、本殿?がある様子です。

三輪山のガイド図にも載っていませんし
末社や摂社扱いでもなさそう。

昔からいらっしゃる、地元の神様でしょうか。
書籍に載せない理由も何かあるのかな。
(ブログをさらっても、数名紹介されているのみです)

この池は、稲作に使う、貯水池にも使うのでしょう。


EP-2+M.ZD14-42mm F3.5-5.6 <ジオラマ>

もう、見るからに、龍神さんがいそうな雰囲気。

拝殿は、プレハブ作りでした。
「八大竜王竜神神社」と大きく、看板に書いたのみ。

ガラガラっと扉を開けると、祭壇がありました。
窓の向こうに、先ほどの本殿が見えています。
こちらの岸からお参りする形です。

この建物の奥には、お地蔵さんが沢山見えます・・・。


実は、ココまで来てしまってから感じたのですが
あまり入って来る場所ではなかったかもです・・・。
とは言え、ココまで来た以上、お参りしないのも失礼。

お礼だけ、述べて、もとの自然道に戻りました。



今回、奈良まで来たのは
こんな風景の中を歩いてみたかったのもあります。
寒いですが、のどかな風景です。

太古の昔から、こんな道を使って人々が
往き来していたのでしょうか。

それにしても、まだ「元伊勢」にたどり着きません。

実は、昨日(ブログに載せてなかったけど)
とある、場所に行くのに、北と西を完全に間違った
という、方向音痴事件が発生。
普段、方向を間違えるなぞ無いんですが
曇り空で太陽が見えなかった(言い訳)ためか、完全にロスト。

なので、この道で正しいのか心配になってきました。
もう、大神さんから、だいぶ来ています。
引き返す距離でもありません(自爆)。

「玄賓庵(げんぴんあん)」の看板が見えました。


ひっそりと建つ古刹は
三輪山麓に建つ真言宗醍醐派の小さな寺院。

観光客は、数名いましたが
住職らしき方もいません。
桜が咲いて綺麗でした。


EP-2+M.ZD14-42mm F3.5-5.6


「玄賓庵」を過ぎ、峠を越えると
急に道が開けました。

砂利が敷き詰められた広いオープンな場所。
数人の年配の方たちが、詩吟?をやられております。

実は、さっきの所で、もうバッテリーが切れました。
E-P2で写真が撮れません(´ヘ`;)
なので、FinePixF710で辛うじて撮影。



伊勢神宮、つまり天照大神をあの場所に祀ったのは
倭姫命とされております。
それより、時を遡ること、崇神天皇の時代。
皇居内に祀られていた「大神」を畏怖した同天皇が
皇女である豊鋤入姫命にその神霊を託して倭国笠縫邑に
移したのに始まりとのこと。

その場所は、明確ではなさそうですが
ここは、荒れた社殿を1965年に復興したとのこと。



手を合わせていたら、また雲間からお日様。
そしてまた雲の中に消えて行きました。


電池も切れたけど、自分たちの電池も切れました。
目の前の茶屋に入ります。おなかすいたな。

きっと昔の人(こればっか)も
「おお、茶屋か、一服していこうか」となったハズ。


ウェンツ君も、お忍びでうどんを食べに来たらしいですが
わらび餅を頂きました。ふ〜。


さて、電車に乗りたいんですが
どこまで戻ればよいのか。

お店の人にも聞くと、このまま下って行っても
「三輪」と隣り駅の「巻向」の間らしい。
とにかく、タクシーを拾うにしても、国道にでも
でるしかなし。

また歩きです。

・・・略。結局「三輪駅」まで戻りました。
たぶん、走破距離、山道も入れて、5km以上。
かなり疲れました。

大神さんは「だれでも受け入れる柔らかい雰囲気」との
紹介でしたが、それは、拝殿前の場合。

三輪山沿いに、自然歩道を歩いた私たちは
いわば、御神気の中に、ずいぶんの間、浸かっていたハズ。
大神〜桧原神社間を歩いたら、もう気分は「お腹いっぱい」

他の神社には、行く来がもう起きません。

ある意味「気当たり」した感がなきにしもあらず。

ここからJR線で、奈良まで出ます。
もう神社は、もういいのですが
ポスターで見かけた(ていうか、前から行きたかった)
「新薬師寺」だけ行きました。

 ★ここから写真なし。F710も電池切れ(爆)★

 奈良〜お昼ご飯(PM3遅)〜近鉄奈良→タクシー→新薬師寺。

「戒壇院」に匹敵する塑像の天平仏像はイイね。

 帰りは、渋滞してたので、
 薬師寺→バス途中下車→徒歩・奈良公園→近鉄奈良。

 京都までは、カミさんの希望もあり
 「特急」で指定席。こんなに楽なら、ハナからこれに
 すりゃよかった。


ホテルに戻り、電池を充電。

夕飯は、去年たまたま入った、イタリアンの店で。

E-P2+M.ZD 17mm F2.8



E-P2+M.ZD 17mm F2.8



E-P2+M.ZD 17mm F2.8

締めは、駅ナカの、illy Cafeで。
(ただし、大阪のおばちゃん集団が大騒ぎしてたので
 飲んだら早々に退散。)


E-P2+M.ZD 17mm F2.8



E-P2+M.ZD 17mm F2.8



E-P2+M.ZD 17mm F2.8
手前のが大きいのは、遠近のせいじゃなく、ダブルだから。

2日目が終わりました。
いや〜、ある意味、凄い一日だった。

明日は最終日です。
・・・・つづきますよ。