一番わかりやすかった本2007年05月25日 23時00分

戦争論2
「新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論 2 」 出版:幻冬舎 
 著:小林よしのり

戦争論1に続いて、2を完読した。
歴史にまじめに興味を持って、2年近く。
それなりに自分でチョイスしてきて読んできたつもり。
カテゴリの「Books」を見てもらえば、それがわかるとおもう。
(とは言え、本=情報の取捨選択は自分であって、ある視点から
みりゃ、相対的に、偏ってるよあんた、という人も
いるんだろうが(´ヘ`;))

マンガ+文章という手段で、日中〜日露〜大東亜戦争の流れを
本書の中で軸にしつつ、中華思想、帝国主義、他国の国益
そして、いわゆる「南京虐殺」と言われる、実は、非常に巧妙
な「プロパガンダ反日作戦」を解説。
実にわかりやすいし、今まで読んできた本とも間違いなく内容も
一致している。(というか、この方、この本を書き上げるのに
どれだけの調査をしているのか。その参考文献の多さからも
伺い知れる。)
ていうか、これまで読んだ本読むよりコレ読んだ方がはえーじゃん
って思わなくも無いが、他を読んでるから、これが○かXかって
わかるのかもしれない。

マスコミやネットでも、人は彼を「右」という。
ちょっと立ち読みして、さらっと見れば、そうとれるかもしれない。
きちんと「読解力」があり「変なイデオロギー」に固執しなけりゃ
理解できるし、決して「右」だなんて思えないんだけどな。
よしりんだって、昔は、こうじゃなかったと本人も語ってる。
・・・あれかな、あの画調は、マイナスに働くのかな?

「TVが言ってたから」「本に書いてあったから」
「新聞で書いていたし」「ネットでそう書き込まれてた」
そう思ったら、すでに思考停止。
同じニュースだって、違う局だと、違うこと言ってるしね。

「日本人は悪いことしたんでしょ。朝鮮で」
なにかのはずみで、歴史の話しになって、そんなことを言われると
「おまえの情報源は何だ?」と心に思いながら、悲しくなる。
通勤電車の吊り広告に踊る「○○の『A級戦犯」はこいつだ」
こんな言葉を見ると「意味わかって使ってるのか?」と心が沈む。

ま、日常茶飯事に追われ、仕事に追われ、そんな歴史なんてどうでも
いいのかもしれない。
自分だって、つい数年前は、そうだったじゃないか。

この本は、わかりやすい。
戦争を体験した方でも、当時は、生活が苦しくて「戦争=苦しい」と
思っていて「終わった=よかった」と思ったし、「なぜどうして
あんなことが起こったか」すらわからない方が多いと思う。
戦前に生まれた、自分やカミさんの両親だって、話しをきいたけど
やはり、理解していなかったな。

若い人だけじゃない、戦後教育の洗礼を受けた団塊世代もそうだけど
あの時を過ごした、60代、70代の方にも読んでもらいたい。

季節がめぐり、また暑くなってきた。
騒がしくなるまえに、九段にちょっといってみたい。

次は「3」をよみます。